旺角の亞皆老街から西貢への直通の小巴(ミニバス)が出ている。

旺角で歩きつかれたので小巴に乗ってしばし休みながら外の景色を眺める。

国慶節前とあって大陸の波がこんなところにも見て取れる。

終点の西貢バス停に到着。

ちなみに西貢は「サイゴン」と読み、新界の東に位置する土地を指す。

西貢の東は西貢郊野公園という広大な自然保護区になっており、自分が2年前に走ったのもここであった。

ベトナムのホームチミン市の旧称であるサイゴンと混同しやすいが、英語ではSai Kung、日本語でもカタカナで「サイクン」と綴られるが、広東語ではどちらも「西貢」と書き「サイゴン」と読む(今はホーチミンになっていて胡志明と綴るので、香港で「西貢」といえばまずこちらの西貢のことである)。
バス停で見かけた自転車のトレーニング生募集の広告。

到着したらいきなりパラパラと雨が降ってきた。


と思ったら止む。このあたりがまた熱帯気候の香港らしい。

西貢といえば漁師の町で、海沿いには直売の海鮮が並ぶ。


干物も多い。

西貢の沖は世界地質公園に指定されており、クルーズ船が出ている。


クルーズ船というと豪華に聞こえるが、実際には燃えよドラゴンの冒頭でブルース・リーが乗っているような小船である。


西貢といえば海鮮、海鮮といえば西貢というくらい海鮮が有名で、港沿いには海鮮レストランが文字通り軒を連ねる。

ちなみに通りの名前はその名の通り「海鮮街」

平日の昼過ぎで天気も微妙ということもあり、人通りが少ない中をゆっくり散歩。


この店は飴といったお菓子を売っているチェーン店。というかアメ横の「アメ」を「アメリカ」ではなく「飴」と勘違いしているのでは・・・。

どこで海鮮を食べようか生簀を眺めつつ歩いていると終点に。







ぐるっと一周して海に面していない海鮮以外が並ぶ店を歩いて戻る。

と、見かけたのはトヨタのハイエース。
そう、日本でヒルクライムレース参加用にレンタルした車がハイエースということで、ハイエースを見かけるたびに気になってチェックしていたのだが・・・。
なぜか香港のハイエースの後ろには怪しい日本語の宣伝文句が貼られたままになっている。
曰く、「至上最高の強さ、速さ、省燃費を誇るHiace」、なんじゃそりゃ。

曰く、「NEW HIACE 豪華な車廂の大升級で絶対快適!」、なんじゃそりゃ。

セブンイレブンではブルース・リーをモチーフにしたこんなジュースが。思わず買ってしまうが味は微妙。

お馴染み、カップヌードルもトムヤンクンや四川系などご当地の味が並ぶ。

時間も夕方になってきたので一番大きな店、全記で夕食に。

せっかくの売り文句だが、「ひとつ」の「一」が半角のハイフン「-」になってるぅ-。

海を眺めながら一息つく。

西貢といえば海鮮なのでやはりメニューも海鮮のオンパレード。

ここぞとばかりに海鮮をいただく。



このガーリック帆立が美味であった。

魚もなかなか。

食べている間に暗くなってきて灯りがつく。

中秋節前ということもありいい雰囲気。

海風を感じながら海鮮を愉しんだあとは西貢の街を腹ごなしに歩く。

西貢はタイ料理といった東南アジア系の店が多いのも気になった。

日本のお菓子も売っているがこのあと日本で大人買いすればいいので我慢我慢・・・。

甘い物は別腹ということでまずはジェラート。


事前にネットで調べていた有名なスイーツ店に入る。

が、すでに遅かったため、焼きたてと同時に行列が出て売り切れるという菠蘿包はもちろんなく・・・

右側のゴールデンウ○コケーキも気になるが、すでにヒルクライムレースまで数日をきった身としてはさすがに丸ごと買うのは憚られる(今更なにをであるが・・・)。

香港にきたら食べねばと思っていたエッグタルトもちょうど前の客が最後の2個を買っていって売り切れ。
チョコレート系のケーキを何個か買って我慢する。

が、なんとこのチョコレートケーキがまた美味い。
甘すぎず、かといって淡白でもないクリームに、サクッとした生地や少し固いクッキー系の生地も敷いてあったりして食感も良い。
今回はもう西貢に行く機会はないが、次に戻ってきたときはケーキのためだけに西貢にまた行こうと思わせてくれるくらいよかった。
ちなみに西貢から馬鞍山へは直通のバスが出ている。

ガイドブックでは出てくることすらない、地下鉄すら通っていない新界の東に位置する十四郷。

その名の通り十四の村が点在している地域を抜けるように走っている西沙路を通るバスルートがあるのである。

ちなみに十四の村とは馬鞍山側から企嶺下老圍、企嶺下新圍、西徑、瓦窰頭、田寮、大洞、井頭、馬牯纜、輋下、官坑、泥涌、西澳、將軍里、樟木頭。
ハイキングコースの出発、到着点として有名な水浪窩もこの地域にある。

そんなこんなで海鮮尽くしを経て明日に備えるのであった。
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