いつものように自転車通勤。
ハドソンリバー沿いを南下していると、サイレンを鳴らしながらニューヨーク警察のパトカーがすごい勢いでグリーンウェイ(一般自動車通行禁止の自転車歩行者専用道路)に入ってきて走り去っていく。
何か事件でもあったのかと思って走っていると、はたして追い越していったパトカーが先で停車している。
ジョージワシントンブリッジは以前ご紹介した通り自殺の名所でもあるので、また水死体でも上がったのかと思っていたら、なんと柵を乗り越えて柵の向こう側で今にも飛び降りそうにしている黒人中年男性が・・・。
それを知り合いか、単に通りかかったのか白人女性が止めに入って話しており、先程のパトカーから降りた警察官も説得を試みている。
出勤途中の朝からすごい光景だと思いながら通り過ぎようとしたら、さらにハドソンリバー上でホバリングしているニューヨーク市警のヘリコプターが。
自分の右10メートルほどをかなりの低空飛行でホバリングしている。10メートルといってもヘリコプターは大きいので感覚的にはすぐ隣りにいる感じ。
通り過ぎると横からすごい勢いで霧雨のように水飛沫がかかってくる。
水上の低空でホバリングしているためヘリコプター真下の川面が風圧で周囲に飛び散っているのである。
そして前からは同じくサイレンを鳴らして走ってくる救急車が。
朝から映画のワンシーンのようなすごい体験をしてしまった。
水上でホバリングしてるヘリコプターの横を通るとこんなに濡れるというのもある意味初体験であった。
死体も浮かぶハドソンリバーの水は果てしなく汚いはずだが、この際それは気にしない。トライアスロンではこの川でスイムがあることを考えればなんのそのである。
ちなみに通勤途中でゆっくり止まるわけにもいかないし、野次馬根性丸出しで写真でも撮ろうものなら怒られそうだったのでそのまま通過。
そのため結末はわからないが、そもそもハドソンリバー沿いは川面とほとんど落差がないのでたとえ飛び込んだとしても即死することはない。
もちろんもう冬に差し掛かっているこの寒さで、服を着たまま飛び込めばそのまま溺死できるだろうが、警察や救急もかけつけている状況で飛び込んでも救出されて死ぬことはできないだろう。
ということで朝からお騒がせな一見であった。
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