一杯2200円のNYラーメンで行き着いた先



先週末から地獄の日々が続いていた。

まずは先週金曜に妻がダウン。

そして間髪入れずして子どもがダウンして自分も会社を早退して看病に。

病院へ連れて行くとインフルエンザ判定。

特に子どもは華氏103度(39.4℃)の熱で、風邪薬のカップを飲む手が震え、脚も小刻みに震えている。

土曜の夜にはなんとか熱が下がってきたが、今度は自分の調子に違和感。

はたしてそこから一気に発熱。

土曜の夜から時間の感覚がなくなり、ひたすら苦しんで寝て、起きては苦しんでの繰り返し。

気付くと月曜の朝だが、熱は華氏104度(40℃)でベッドから起きるのも辛い。

会社へ休みの連絡を入れてまた苦しむ。

食欲も沸かず、少しでも食べれば吐いてしまいそうだし、寝ていても頭がガンガン痛いので辛いだけ。

生命維持活動に必要な基礎的欲求(食欲、睡眠欲)が苦しみにつながるというのは厳しい。

とはいっても栄養摂って寝るのが一番だということはわかっているので、固形物は無理でも牛乳を飲んだりしてなんとか横になる。

意識がハッキリしてきて食欲も戻ってきたのは月曜夜。

その後熱は下がったものの、咳はいまだに続いている。

完全にダウンしていたときは、精神的にも一気にダークサイドに引きずり込まれ、会社にいけるかと自問自答しても、ジテツウどころかバスに乗るのさえ別世界の難易度のことにように思え、生きる気力さえ奪われてくる。

食欲が回復後、何か食べたいと思えることがいかに幸せなことかを実感する。

頭痛がしなくなって、痛みを耐えながら寝ないですむことがいかに幸せなことかを実感する。


こういう病気をするからこそ、健康なときは見落としてしまう日頃の些細な幸せに気付くことができるのかもしれない。

「もしも、一つだけ願いが叶うとしたら?」がん患者と健康な人に、同じ質問をした結果・・・




食欲が戻ってきたら栄養をつけるために餅入り豚汁を作る。

日本ではまったく料理をしなかった自分だが、こちらに住んでからは外食で手頃な和食を食べられる機会が激減した。

たとえば一風堂の白丸元味は日本で税込み720円だが、ニューヨークの支店では税別で15ドル。8.875%の税金と18%のチップを払うと19ドルちょっと(≒2200円)になるので、日本と同じ感覚でふらっと立ち食いするようにはいかない。




ニューヨークでもすでにメジャーになっているラーメンですらこんな状態なので、ましてや(米人にとっては)マイナーな豚汁となると、自分で作るのが一番効率的だし(その手間暇の機会費用を考えたとしても)安上がりになる。

ということで生活環境のせいで半ば強制的に自分で料理をする機会も増えた。


大根、ニンジン、ゴボウとガッツリ野菜を入れて、かつおぶしはたっぷり乗せ。

一度作り置きしておけば数日はもつし、煮込めば煮込むほど大根に汁が染み込み、里芋は溶けてトロトロのハーモニーを実現する。




ゆず胡椒でさっぱりさせても好し、七味を入れてピリッとさせても好し。

まさに冬の栄養補給には豚汁はかかせない・・・。



ラーメンの話しはどこいったんや・・・。





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