備忘録も込めてそれぞれに順位をつけて記載しておきたい。
各映画はネタバレもあるので気にする方は読み飛ばしていただきたい。
シチリアの恋
最初に見たのは中国大陸の映画。
英語タイトルは「Never Said Goodbye」、原題は「謊言西西里」(シチリアのウソ)。
主演男優がウソをついてシチリアに行ったのは確かなので中国語の原題はその通りだが、舞台はほぼ上海なので邦題は微妙。
以前、金城武主演の「喜歡你」という映画を見たがその映画で主演女優だった周冬雨が主演、役柄の性格も似ていたのでとっつきやすかった。
というか女優のタイプ的に周冬雨はこういった捨てられた子猫的な役柄が似合うのだろう。
主演男優が韓国人というのも最近の韓流ブームを反映してるのかもしれない。
映画の前半と後半で同じシーンのA面とB面を見ているようなストーリー構成。ストーリーの中身自体は「死んだはずの恋人が生きていた」というコテコテのものだが非現実的な展開が起こるわけでもなくけっこう楽しませてくれた。
今回でいえば第3位。
The Founder
以前から知っていて見ておきたかった映画なのでこの機会に見れてよかった。
簡単に内容を紹介すると、マクドナルドを乗っ取って拡大させたレイ・クロックの成功譚。
レイ・クロックが、「マクドナルドはハンバーガーフランチャイズの飲食業ビジネスではなく不動産業だ」と言っていたのは知っていたが、それのビジネス業態の変遷の様を映画で見るのはまた違ったものがある。
特に印象に残ったのは後半でマクドナルド兄弟に「ビジネスは競争だ、溺れている人間の口にホースを入れて水を流し込んでやることがお前らにできるか」と言い放つシーン。
日本風に言えば傷口に塩を塗る非情さが必要だということだろうが、この貪欲さがマクドナルドが世界を席巻した原動力なのだろう。
マクドナルドより美味いハンバーガーを作れる店はいくらでもあるが、マクドナルドより上手いハンバーガーチェーンのビジネスシステムを作れる店はないという話を思い出した。
期待通りの内容であったが、総合評価としては後述の理由で第2位。
古都
ハッキリ言ってすごい眠たかった。
古都ということで、侘び、寂を意識しているのか、間をとって静かかつ環境映像的なシーンも多く、出発地時間で真夜中にあたる今、眠気に耐えて見る状況には相性が悪すぎて少し寝落ちせざるを得ないレベルであった。
川端康成の古都が原作※ということもありテーマも悪く言えば古臭く、子供に家を継がせるか好きな人生を送らせるかというSo what?な感じだったので疲れた(※原作を元にした次の世代に焦点をあてており、アレンジというよりは原作を元にした新作とも言えなくもないが)。
ということで堂々の第4位。
海賊と呼ばれた男
永遠の0のスタッフ。
年代やテーマが同じく「戦前前後の経済人」ということで、NHKスペシャルドラマの「経世済民の男」とも通じるものがある。
ちなみにモデルは出光石油。
ライバルの日本石油や国策会社との軋轢、GHQとの交渉など経済好きとしてはいろいろと引き込まれるところもあり、ラストの英国軍艦との対峙などビジュアル的に見栄えのある展開もあり、しっかりと目を覚まさせてくれながら機内の時間を過ごすことができた。
ビジネスという点から見れば映画内での内容が粗い&浅い部分もありThe Founderに軍配が上がるが、The Founderよりも大衆向けに作られている以上、物語としてシンプル化して飽きさせなくするためにはしょうがない。エンターテイメントとして見た場合の総合評価は上なので今回の第1位はこれで決まり。
まとめ
ということで機内で眠気を抑えながら見るべき映画の特徴としては、
- ストーリーが面白く引き込まれること
- ビジュアル的にインパクトがあること
- 自分の好きなジャンルであること
- 展開がスピーディーであること
といったところであろうか。
逆に見るべきでないものは、展開がスローで静かな内容のものだろう。
そういう意味ではやはりアクションものがあればいいのかもしれない。
去年のフライトではひたすら葉問(詠春拳の達人を主人公にしたカンフー映画)を見ていたが、今年は見たいアクション映画もなかったのがつらかった。
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