ニューヨークから香港へのダイレクトフライトは16時間かかるので機内の時間も馬鹿にならない。
去年は日本版Kindle Unlimitedの一ヶ月無料体験読み放題を利用させてもらったが今回はGoogle TalkBackを使ってみようと思い立つ。
オーディオブック
「本は耳で聞く時代」というキャッチフレーズがあるが、たしかにオーディオブックだと目を閉じながら本を読むことができるので、当たり前だが目が疲れない。
特に機内のような暗くて狭い空間で、小さいスマホのスクリーンとなると、目で読むのは精神的にも疲れるため、オーディオブックの効果は計り知れない。
一方で、日本ではオーディオブックが普及しているとは言い難く、オーディブルといったオーディオブックサービスでも本の種類は圧倒的に少ない。
アメリカのAmazonではKindle Narrationというサービスがあり、そのタイトルがKindle Narrationに対応していればKindle本を買うときに追加料金で音読機能を追加することができる。
Kindle Narrationは完全にKindleと機能が一体化していて、音読スピードも変えられるし、何分後に自動停止するという、「寝落ち」をあらかじめ想定したようなスリープ機能までついている。
が、やはりKindle Narrationも対応タイトルは多くなく、マイナーな書籍になると一気に選択肢が少なくなるのが悩みの種であった。
読み上げ系
ちなみにVoiceRoidのような、テキストを読み上げる系のソフトが使えないかも調べてみたが、まずKindleをテキスト変換して、それを音声読み上げさせてMP3等に録音するということでかなり手順が煩雑かつマニュアル作業が必要になる。
そもそもKindleをテキスト変換する部分でプロテクト解除が必要になったりとグレーな部分も多く、さらに上記工程を経るにはパソコン作業が必須なので手元のスマホですぐに実現可能という状況とは程遠くハードルは高い。
1本のKindleタイトルを音声ファイル化するのに数時間以上かかるということを考えると、何タイトルも用意しようと思ったらそれだけで大作業になりやはり実用的とはいいにくく、オーディオブック化手段としてはNGという結論になってしまう・・・。
Google TalkBack
そんな「欲しいタイトルがない」というオーディオブック界に風穴を開けるのがGoogle TalkBackである。
あえて誤解のある言い方をすれば、Google TalkBackは「オーディオブックでないKindle本をオーディオブックにしてしまうアプリ」である。
ただ、TalkBackはKindle用というわけではなく、もともと視力が不自由な人用のAndroid向けオーディオサポートとしてのアプリである。
しかもその性質はシステムアプリに近く、Androidの設定から有効にすることができ、有効にするとすべてのスマホ操作(ホーム画面に行ったり、スクリーンロックしたり)を目を閉じた状態で行うことができるようになる(もちろん慣れが必要になるが)。
具体的な使い方は省くが事前に自分のスマホでKindleでTalkBackが使えることを確認。ちなみにTalkBackはシステムアプリだけあって個別にインストールする必要がなく。すでに設定の中の項目として入っていた。
実際に試してみると棒読み的で、しかも英語版のAndroidだとメニューの英語項目をすべてカタカナ発音で発音するので笑ってしまいそうになるが、ビジネス書や経済書は意味さえ理解できれば充分なので実用に足るレベル。
ということで、満を持してKindle本を大量に入れたスマホを持って香港行きの準備を整えたのであった…が…。
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