FRBのいちばん長い日

今日は歴史的に重大な日となった。

パウエルが16代目FRB議長に内定。

トランプ米大統領は2日、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエルFRB理事(64)を指名すると発表した。パウエル氏について、優れた判断力ならびに高い知性でFRB当局者や議員の尊敬を得ていると称賛した。

トランプ大統領はホワイトハウスのローズガーデンで、「ジェイ(パウエル氏)は民間部門での豊富な経験と実社会の観点を政府にもたらす」とし、「つまり彼は米経済の成長に必要不可欠なことを理解しており、またこれも同様に重要なことだが、真の意味で米国民に成功をもたらすものは何かを理解している」と述べた。

トランプ米大統領:次期FRB議長、パウエル理事の指名を発表

現状のイエレンと同じくハト派のパウエルが昇格したことで安堵感が広がった。



共和党寄りで金融規制緩和にも前向きであることから、最近の上昇相場はしばらくは継続しそうだ。

おそらく短期的な調整はありながらも拡大路線を突き進み、次の暴落への爆弾を膨らませることになるだろう。

一方でイエレンは素晴らしかったと思う。



歴代三番目という短期政権で終わってしまったが、長くやればいいというものでもない。

むしろ短期の方が功績だけ残して去れるので悪い評価はつきにくい。

長くやりすぎたグリーンスパンはマエストロと評された一方でリーマンショックのA級戦犯の1人として名を残し、バーナンキショックを起こした前任者と比べても、市場へのインパクトを抑えて利上げと株高を同時進行させたイエレンの手腕は見事だった。



グリーンスパンで溜まったマグマをバーナンキが後処理し、未曾有のQEへと陥った米国経済を正常化の道へと踏み出させることに成功した議長として語り継がれることであろう。




とりあえず12月の利上げは既定路線なのでポートフォリオのインパクトに対して備えを万全にすべしである。


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