前回1万2千ドル台まで下げたあと一時1万6千ドル台まで盛り返したが、直近高値の2万ドルを越えるどころか前回自分が先物を買ったときの1万8千ドル前後のレベルにまでも戻らずに再度急落。
この低迷は単なるチャート的な動きではなく、ビットコインが世間での知名度を高めるにつれて注目され出し、実際に韓国やオーストラリアで規制が本格化してきている背景もあるだろう。
逆にいえば、これまでビットコインが青天井ともいえる爆騰をしたり、ICOで投資不適格な企業でも資金調達できた(実際に詐欺事件も発生している)のは、当局に目を付けられる前の規制強化前ボーナスであり、いわゆる「鬼の居ぬ間に・・・」という状況だったことも寄与している。
史上最大のババ抜き
ビットコインを例えるならば史上最大のババ抜き。
というよりイメージ的にはむしろドラえもんのしあわせトランプに近い。
見た目はケースに入った普通のトランプ(ジョーカーを含め53枚)だが、このトランプを持っていると自動的に望んだものごとが何でも叶う。
願いが一つ叶うごとに1枚ずつカードが消えていき、最後にジョーカーが残ったら持ち主はそれまでの幸運を埋め合わせるように立て続けに不幸な目に遭わされる。
それを欲しがる人がいれば譲渡することは可能なので、不幸な目に遭いたくなければ他人に不幸をなすりつけることになってしまうが、誰かに譲ってしまうしかない。
Wikipedia しあわせトランプ
ジョーカーを掴まされる最後の1人になってしまったらそれまでの不幸が全てのしかかる。
最後の1人というのはもちろん比喩なので、バブル崩壊時にポジションを取ってしまっている人は漏れなく災厄が降りかかることになる。
しあわせトランプに見るビットコインの最適戦略
当初の価格から数百倍という大暴騰をしたビットコインだが、ビットコインで億万長者になるためにはビットコインを持ち続ける必要がある。
しあわせトランプでいえば、ジョーカーのみになってしまう直前まですべての願いを叶え、最後の災厄だけ誰かになすりつけるのが効用最大化の条件である。
ビットコインの場合、誰も見向きもしなかった黎明期に全力で買い集め、ネコも杓子も集まってきているバブル崩壊前の最高値で売り抜けるのが理想のカタチ。
そのためには、最高値までは途中でどんな暴落があっても反発を信じて持ち続ける半端ない握力の高さが必須となる。
微温湯に慣れたカエルは煮え死ぬしかない
そここそが自分が仮想通貨に手を出せない、手を出したら絶対死ぬと思っている根拠である。
これまでどんな暴落も耐え抜き、艱難辛苦を乗り越えてビットコインを保持し続けた人間が、いざバブル崩壊になったらスパっと売り抜けられるだろうか。
握力を発揮し続けることができた人ほど今儲かっているはずだが、皮肉なことに握力が高い人ほどその握力が崩壊時にアダになってしまう。
まさに握力は諸刃の剣。
過去を見る限り、ビットコインを持ち続けた人が一番儲かっているのは1つの真理であるが、「持ち続ける」というその真理自体が未来には逆に地獄への切符となる。
あなおそろしや・・・。
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