金曜にはこの24時間の間の下落で600億ドル分の時価総額が失われたと報道された。
Cryptocurrency prices slip once again from CNBC.
そして世界三大投資家の一人、ジム・ロジャーズも仮想通貨についての暗い未来を発言。
How it's going to evolve I don't know. I do know that governments do not like to lose control., governments want to control everything, the crypto people say, "yes, but we're smarter than the government" and they are. Everybody's smarter than the government but the government has more guns than everybody else so if the government wants to control money they will.
Will Bitcoin Succeed? A Few Thoughts.
そう・・・、政府は管理したがる。
ビットコインがまだ世間の注目を浴びるまではよかったが、それが国家の運営基盤たる通貨発行権を脅かすとなればGun(国家権力)を使って規制してくるのは明白。
一方で、国家権力を使って仮想通貨を発行するベネズエラ。
ベネズエラの仮想通貨、Petro(ペトロ)が発行されるまであと2日・・・。
経済制裁を受けてドル調達ができない一方、仮想通貨Petroをドルで買えるようにすることで経済制裁をすり抜ける。
Petroはベネズエラの石油が資産価値の担保になっているという触れ込みのため、原資産による担保がないビットコインを初めとした他の仮想通貨とは異なるが、あくまで石油を担保にしたボリバル(ベネズエラの法定通貨)がベースとなっている。
そもそも国家が発行する通貨を買うということは、ぶっちゃけ銀行に行ってボリバルに両替してるのと変わらないわけである。
「仮想通貨」というだけで飛びつく人を利用しようというのがベネズエラ政府の本音だろうが、両替やFXでボリバルに交換するかと冷静に考えればありえない投資である。
そしてボリバルはインフレ率6000%を超えて、1年前にはリンゴ1個100円だったものが6100円必要になるというハイパーインフレ状態。
そして2ボリバルの実質価値は日本円で0.006円と紙屑状態。
さらに頼みの綱の石油だが、PDVSA(ベネズエラ国営石油公社)は今週Moody'sから最低レベルの格付けであるCに格下げされたばかり。
こんな仮想通貨誰が買うんだと思っていたが、それなりに調達できているらしい。
発行する方もする方だが、買う方も買う方か・・・。
おそらく手を出している人の大半は投機目的で、ベネズエラに金を貸しているという感覚はないのだろう。
国家が資産価値を担保している時点で紙屑と化しているボリバルやデフォルト扱いの国債と変わらないのに・・・。
そして仮想通貨を通して独裁政権をサポートしているという認識すらないのかもしれない・・・。
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