たいしたことないという事前予報だったので甘く見ていたのだが、オフィスの窓の外を見るとけっこうな雪になっていたので早めにオフィスを出て家路を急ぐ。
そしてジョージワシントンブリッジのバスターミナルに着くとなにやら様子がいつもと違う・・・。
どうやら橋がシャットダウンしてしまい、バスも運行をストップしているらしい。
屋外のバス乗り場に出ると見たこともないほど大量の人で埋め尽くされたバスターミナル・・・。
これだけの大人数がすでに待っているとなると、たとえすぐにバスが再開されるとしても自分の番が回ってくるのはいつになるのか・・・。
運行停止中の今ですら、後から来る人が押し寄せてきて騒がしいのに、運行再開で我先にと押し寄せたらパニックになること必至。
時間的に考えても、このまま待っていたら今日中に橋を渡れるかわからないのでオフィスに戻って夜を明かした方がマシか・・・。
と考えてると、「歩いて渡れるらしい」という周囲の会話が飛び込んでくる。
なんといつも真っ先に閉まってしまうサイドウォーク(自転車歩行者道)が開いているとは・・・。
半信半疑で少数の人の流れとともにサイドウォークへ。
178丁目にある入口へ向かっていると自転車通勤者が。小径車のブロンプトンではこの雪の中ではまず立ち往生だろう。
橋へのアプローチ中に下を見ると、レッカー車に引かれ、それでも車輪が空回りしてスタックしているバスと、その後ろで発生している大渋滞が見える。こんな状況がそこらかしこで起こってたら橋がシャットダウンするのも納得である。
帰宅難民の歩行者の列が続く。毎日通っているジョージワシントンブリッジだが、歩行者がこんなに多いのは初めて見る。といってもバスターミナルで立ち往生を食らっている大集団からすれば、歩く選択をしたのはほんの一部の人たちだが・・・。
ルート9Aの高速道路を見下ろすと、スリップして止まってしまっている車がいて、その後方では大渋滞。もはや高速道路も機能していない。
橋の上はひたすら歩きにくい。
約1マイル(≒1.6km)あるジョージワシントンブリッジ。
ブロンプトンではすぐに渡れるこの橋も、歩くとなると時間がかかる。
さらに踏み荒らされて凸凹になった雪の上をSPDシューズで歩いているのでかなり厳しい。
雪も霙(みぞれ)というか、もっと細かく小さいパーティクルになった氷が吹き付ける状態で、寒さより細かい氷があたる痛さの方がきつい。
もともと0.5インチも積もらないと言われていた予報を信じて朝はブロンプトン通勤、傘も持っていなかったので悪戦苦闘。
氷があたって顔が痛いので腕で覆いながら、ひたすら歩きにくい中を進む。
そしてバスターミナルを出てから30分ほどでジョージワシントンブリッジのニュージャージー側へ。
ニュージャージー側はさらに雪が積もっているが、なんとか帰宅することができた。
ちなみに同じくミッドタウンで働いているニュージャージー在住の知人は、バスターミナルで夜9時過ぎまで待っていたものの全く動く気配がなく、仕方がなくミッドタウンまで戻ってオフィスで夜を明かしたということなので、ある意味「辛い中を30分我慢して歩く」という選択は正解だったのかもしれない。
一夜明けた金曜は逆にサイドウォークが閉まってしまっている。
なにはともあれ今冬の初雪は大雪で幕を開けることになった。
カリフォルニアの山火事といい、世界的に異常気象が続いているし・・・、先が思いやられそうである。
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