ラン出勤という挑戦
Nike Zoom Flyのランニングシューズを新調して挑戦したのはラン出勤。
ラン帰宅は実現済みなので、次の目標としてラン出勤を置いていた。
この日は夜に本格的な雨になる天気予報で、自転車通勤で往復するのが難しそうだったので、朝のみラン通勤をするにはちょうどいい機会だった。
ラン出勤の方がラン帰宅よりハードルが高い理由は「時間制限があること」に尽きる。
どれだけ時間がかかってもいい業後の帰宅と違い、始業時間がある以上それに間に合うように余裕を持って出ないといけない。
それさえクリアすれば、明るい分走りやすい&事故のリスクも少ないし、そもそもジョージワシントンブリッジからミッドタウンまでは下り基調なので帰宅ランよりも楽なはずである。
前回の帰宅ランではドアツードアで1時間半かからなかったこと、通勤は下り基調であることも考えれば、おそらく1時間半見ておけば十分。
それにバッファを持たせて、オフィス到着予定の2時間以上前に出発。
ジョージワシントンブリッジを渡り、ハドソンリバー沿いに出るまでは街中を通るのでウォームアップがてら体を温める。
リアルビリー登場
いつもの自転車通勤ルートでハドソンリバー沿いに出ると、ちょうど同じ箇所を走っていた黒服のランニング集団に混ざってしまう。
これまで自転車通勤中に大学のシャツを着たランナーを見かけたこともあるが、黒地にゴールドのラインが入ったジャケットで大学名がどこにも入っていない・・・。
「どっかの大学にしてはいかついオッサンばかりだなぁ」と思っていたら、一人逆走してきた人がシャツ一枚でジャケットを着ていない。
そしてそのシャツには「ARMY」の四文字が・・・。
そう、米国陸軍の早朝訓練だったのである。
で、逆走してきたビリー教官のような人が手をパンパン叩きながら「オラオラ!早く走れー!!」と遅い隊員に檄を飛ばしている。
自分もちゃっかりパンパンされている集団に混じって走る。
リアルビリー教官は一通り檄を飛ばすとすごい速さで先頭まで駆けていって、また止まって中腰で手をパンパン叩きながら後続の隊員に発破をかける。
そして再びリアルビリー教官にパンパンされる自分・・・。
なにこれ・・・、面白すぎる・・・・!!
アーミーと一緒にワークアウトなう。
まさに「リアルビリーズブートキャンプ」状態!!
プロの集団に異質な自分が混じって走っちゃってるような感覚。
心なしかストライドの幅も広がり気合が入って走る。
それにしても走っていて思ったのは、陸軍隊員といっても自分と同じか自分より遅いペースの人がいること。
まあ彼らはその前に長距離を走った後のクールダウンだったのかもしれないし、このあと延々と続くトレーニング前のウォームアップだったのかもしれないが。
ただ、通勤ランでこれから仕事に行く自分と、このラン自体が仕事になっている彼らとの違いについて考えさせられた。
ランの立場から見える光景
陸軍の一団と離れてからは黙々とハドソンリバー沿いを走り続ける。
が、朝の通勤時間帯は他のラン&自転車通勤者たちともすれ違うので面白い。
自転車通勤のときに毎朝見かけるランナーと、ランナー同士としてすれ違ったり、逆に自転車でたまに追い越すことのある自転車乗りが追い抜いていったり。
「あっ、あの電飾ローディー※は普段はこの時間帯に通勤してるのか」とか、いつも見かける人たちを別の角度から見ることができた(※リアライトを5つつけていて目立つので脳内で勝手に命名している。なお、ヘルメット後部、左右のバーエンド、シートポストに縦2つというライト装備)。
なんというか、いつもと同じ舞台を違う席から見ているような不思議な感覚。
自転車通勤のときと全く同じ道でも、立場の違いによって見える景色が違うんだなぁとしみじみしながら走る。
そうこうしているうちにミッドタウンに到着。
マンハッタン内に入ってからは徒歩で出勤している人たちをすり抜けてオフィスまで。
オフィスに着いてドアツードアのタイムを見ると1時間23分40秒。
予定到着時刻より40分近く早めに着いたのでゆっくり着替えてデスクへ。
足の甲が少し痛くなったものの、満を持して投入したランニングシューズも概して問題なし。
自転車同様、ランでも意外と所要時間は安定していて、渋滞や遅延が頻繁に起こって30分近く前後するバス&地下鉄通勤と違ってよっぽど信頼性高そう。
これなら今後も折をみてラン通勤を実行できそうである。
ただそれでもまだ片道だけでけっこう脚への疲労はくるし関節も痛くなった。
とはいえ少しずつ進歩しているのはたしか。
1月初のPalisades Interstate Parkの10kmランではキロ5分を切ることなどなく、Garminのラップログでは1km 5分2秒が最速だったのだが、今回は何度もキロ5分を切れている(まあレースに出れるような段階にはほど遠いが・・・)。
実際にタイムも前回の帰宅ランより良い感じで、こうして通勤時間を利用してトレーニング&タイム更新を狙えるのも効率的。
まだスピードトレーニングとかインターバルをするレベルではないが、初期の積み上げ練習としてはちょうどいいのかもしれない。
次の目標は往復ラン通勤か・・・。
すごいペースで速くなってますけど。。これ、1か月以内にハーフ1時間45分切れちゃうやつです。
返信削除開始初期のボーナスというか急なラーニングカーブのおかげですかね。おそらく自転車のようにどんどんパフォーマンス向上効率は落ちていくものかと・・・。
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