今度こそNike Zoom Flyに決めてみる

前回のエントリの通り、反発力の高いランニングシューズを探す。

ランニングシューズいろいろ


いろいろ調べていると、当然だが自転車で御馴染みのメーカーとは違うメーカーばかりだった。

TREKやSpecializedのランニンググッズはないし、シューズメーカーでもSIDIやBONTのランニングシューズはない。

共通しているメーカーといえばランニング用ウェアも出しているGoreくらいか。

そんな中見つけたのはOnというスイスのメーカー。



この中空のポコポコしたのが反発力がありそうでよさそうだなぁというか、なにか以前にも見たことあるような・・・。

デジャヴ感的な・・・。

あっ、そうだ!

スーパーマリオのちくわブロックだっ!!



もやもやしていたのが晴れてスッキリ。

次にチェックしたのがHoka One Oneというシューズメーカー。

「ホカワンワンって犬みたいな名前だなぁ」と思っていた。



が、どうやらホカオネオネと読むらしく、勝手に抱いた可愛い印象が一気に変わった。ネーミングが与えるインパクトは大きい。



膝にやさしそうで、かつ反発性も高いという特徴が気になっていたが、このニュースを見て及び腰になる。

プレミアムランニングシューズブランド「ホカ オネオネ(HOKA ONE ONE)」は、速さ、軽さ、反発性に優れ、フィットネスからランニングまで幅広く対応する「FLY」シリーズの新作「MACH 2(マッハ 2)」「CAVU 2(カブー 2)」「AKASA(アカサ)」「TIVRA(ティブラ)」を発売する。

「ホカ オネオネ」FLYシリーズに新モデル

「プレミアムランニングシューズブランド」・・・。

天邪鬼な自分はプレミアとかブランド物とか聞くと逆に購買意欲を削がれる。

というのも、ブランド料分上乗せされた価格になっているんじゃないかと勘ぐってしまうからだ。

いや、自分自身が納得してて敢えてブランド物を選ぶなら全然構わない。

実際、S-WORKSのサドルやTimeの最高級ペダル、ZIPPのホイールを買ったときも、機能はもちろんネームバリューによる安心感に納得して高価格のものを選んでいるというものもあった(まあ爆裂した中華ホイールの反省もあるのだが・・・)。

一方、ランニングはまだ初心者すぎて最高級品を選ぶようなレベルではないし、ランニングシューズではまだブランド的な拘りはないので、別に安物じゃなくてもいいが、機能に見合った価格の非高級路線で買いたいものだ

ランニングシューズに求めたいもの


シューズには長距離用とかスピードトレーニング用とか、マラソンのタイム別でおススメが違ったりと多種多様で選ぶのに困る。



幸い、ランニングシューズチャートみたいな図もあるので参考にさせていただく。



前回のエントリの通り、自分としてはSSC発揮を補助してくれるような反発力重視のシューズにしたいのだが、それでもフォーム別、用途別、タイム別、さらにメーカー別に多種多様なモデルがあるので、組み合わせが5次元以上になって選択肢を絞るだけでも一苦労である。

そこで一つの基準として、まずは「業界トップにあたるものは何だろうか」を調べることにする。

いきなり初心者がシマノのDura-Aceを買わなくても、シマノがコンポーネント市場ではシェア1位で他にはカンパやSRAMやFSAがあり、シマノの中ではDura-Aceが最高峰モデルということを知ることで、例えば105なら上から3番目だなといった判断基準にすることができる。



105が「Dura-Ace>Ultegra>105>Tiagra>Sora>Claris」というコンポーネントのうち、中間に属するロードのエントリーモデルだなと理解した上で買うのと、105がどの程度に位置するのかもわからずに、最高級モデルかもしれないと思って買うのとでは大きく異なる。



別の例としてはトライアスロンのKONAの使用ホイール統計でZIPPのシェアが圧倒的であるように、業界標準を知ることでそこを基準にして自分の買いたいモデルを絞ることができる。

Wheels (individual)
Zipp – 1,609
Enve – 385
Other – 260
HED – 260
Reynolds – 225
Bontrager – 213
Mavic – 210
Roval – 162
DT Swiss – 124
Profile – 90
Vision – 85
Shimano – 80

Cervélo Reigns Again at Kona Bike Count but Gap Closes

ということで、確認したいのは業界標準であり業界のデファクトスタンダードとなっているメーカーでありモデル

Nike Zoom Vaporflyシリーズ


と思って調べてみると、もうマラソン業界では圧倒的にNike Zoom Vaporflyシリーズらしい。

ロンドンマラソンでも。

4月22日に行われた「ロンドンマラソン2018」男子の部で、ケニア出身で16年リオ五輪金メダリストのエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)が、ナイキ(NIKE)が3Dプリンターでシューズのアッパーを製作した“ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント(ZOOM VAPORFLY ELITE FLYPRINT)”を着用し優勝した。

<中略>

3位でゴールしたリオ五輪5000m、1万m金メダリストのモハメド・ファラー(Mo Farah)は、“ズーム ヴェイパーフライ エリート”を着用しており、7位までにゴールした選手全員が“ズーム ヴェイパーフライ”シリーズのシューズを着用していた。女子の部では、リオ五輪5000m金メダリストのビビアン・チェルイヨット(Vivian Cheruiyot)が同シリーズの“ズーム ヴェイパーフライ 4%(ZOOM VAPORFLY 4%)”を着用し優勝。女子マラソンでも3位までにゴールした選手全員が「ナイキ」のシューズを履いているなど、上位入賞者の「ナイキ」着用率の高さが目立った。

ナイキの3Dプリントシューズでリオ五輪金メダリストが「ロンドンマラソン」優勝 上位入賞者の大半が「ナイキ」を着用

シカゴマラソンでも。

従来のレース用シューズで常識とされていた“軽くて薄い”という固定観念を崩した厚底シューズで、“地球最速のシューズ”と称されるランニングシューズ“ズーム ヴェイパーフライ 4%”をフライニット素材にアップデートし、9月に発売されたばかり。今大会では大迫選手の他、優勝したモハメド・ファラー(Mohammed Farah)を含む上位5選手全員が“ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット”を着用しており、先月開催された「ベルリンマラソン」で世界記録を更新したエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge)選手も着用していた。

大迫選手ら「シカゴマラソン」の上位5人全員が同じ「ナイキ」のシューズを着用

さらに、Nike Zoom Vaporfly 4%※は今年の箱根駅伝の選手で最も利用者が多かったという驚きの結果が出ている(※Nike Zoom Vaporfly 4% FlyknitはNike Zoom Vaporfly 4%の次モデル)。

Nike自体の着用率が95人という圧倒的なのに、さらにNike Vaporfly 4%が87人もいたということで、1モデルだけで2位、3位のAsics、Adidasを合わせた数に匹敵する。



まあロードバイクと同じく、プロの世界はスポンサードされているのが当たり前で契約ありきなんだから、「選手の自由選択」というより「Nikeのブランディング戦略の賜物」なのだろうが、履いてもらっても結果が伴わないと意味がないことを考えれば、結果を出している以上信頼性は高いのだろう

だがNike Zoom Vaporfly 4% Flyknitは250ドル!



ロードバイク用SPDシューズの高級モデルよりは安いものの、初心者の自分にとっては豚に真珠、猫に小判、 馬の耳に念仏である。

Nike Zoom Flyシリーズ


この点、Nike Zoom Vaporfly 4%とNike Zoom Vaporfly 4% Flyknitの普及用モデルというのが、それぞれNike Zoom FlyとNike Zoom Fly Flyknitとして発売されているらしい。

設楽悠太選手や大迫傑選手といったトップアスリートが履いて次々と記録を塗り替えているナイキ ズームヴェイパーフライ4%を一般ランナー向けに調整した普及版モデルが「ナイキ ズームフライ」だ。基本コンセプトは同じだが、ソールの素材が違うほか、ズームフライは普段のトレーニングにも使える耐久性を備えている。

これまでの“常識”では、シューズには初心者向け、中級者向け、上級者向けという区分が厳然とあって、初心者が背伸びをして上級者向けシューズを履くと、脚への負担が大きく故障につながるおそれがあると言われたり、パフォーマンスがかえって落ちると言われたりしていた。

「つまり、重心移動で走るということなんですね。それを意識して、脚の使い方を変えないとダメなんです。うまくできるとスイスイ進む感じ、走らされている感じが得られる。逆にいうと、それができないと余計なところに力が入って、背中や太ももの前側への負担になる。重心移動で走るフォームを身につけるのは、ちょっとしたコツが必要です」

私のようなレベルの者が履いていいものかという当初からの疑問については、初心者とか上級者といったことよりも、このシューズの特性を理解し、シューズに合った走り方ができるかどうかが重要だと話してくれた。それができればサブ4〜4.5狙いのランナーでも、あるいはもっと遅いランナーが履いても大丈夫なようだ。

本当に記録は伸びるのか? 革命的シューズ「ナイキ ズームフライ」で走ってみたところ……

「エリートランナー用は薄底なので初心者は膝を痛めやすい」といわれているが、Nike Zoom系は逆転の発想の厚底なのでそのあたりも手を出しやすい。

ただあまりに人気で発売直後は品薄状態が続いていたそうで、Nikeは紛うことなき一流ブランドなのだが、人気がありすぎるが故に、みんな同じブランドを履いていて没個性だと言われそうなことは否めない。



一方で、ロードバイクではSpecializedにTREKとメジャーどころで攻めていたので、別にランニングシューズもメジャーどころでいいんじゃないかという気もしてくる。

Nikeの、さらに露出度の高いNike Zoom Flyは王道中の王道で、「マイナーなの買ってみたら失敗した」ということもなさそう。

赤信号みんなで渡れば怖くないではないが、これだけ人柱 先駆者がすでにいて老若男女に使われまくっているのであれば、実績や信頼性という点でも安心である。

とはいえ、価格を見ると160ドルでまだ豚に真珠。



まだ初心者だし、靴は消耗品でしばらく経ったら買い換えることを考えると、もっと古いモデルや別メーカーの100ドル以下のモデルで十分なのではないかと他のシューズを探そうとする・・・。

と、古い方の普及モデルであるNike Zoom Flyが安売りしているのを発見・・・。



150ドルが97.97ドルと約35%引き!?

Nikeは偽物も多いと聞くので、あまりにディスカウントされているのは怪しい気がしたが、35%引きされているのはNike.comの公式オンラインショップ。

さすがにNike.comなら偽物をつかまされることなんてないだろう。

他のブランドを探してみたものの、ちゃんとしたシューズはそれなりにするので結局トータルリターンで考えれば35%引きのNike Zoom Flyの方がお得に思える。

ということでかなり背伸び感があるもののNike Zoom Flyを購入したのであった。

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