この日もそんな「よくある日常」の一日だったはずが・・・、よもや人生で忘れられない日になってしまうとは予想だにしなかった・・・。
バースデーパーティーでのリベンジ
以前エントリしたバースデーパーティーでは、巨大バルーンでできた滑り台があったものの、うちの子は怖がってしまって滑れなかった・・・。
遅生まれということもあり同学年の中でも成長が遅く、他の同級生がキャッキャッ言いながら滑ってるのを横目に、上ったはいいものの降りてこられず、それでも無邪気に滑り台以外の遊具で遊んでいるのを見て、その健気さにキュンとするとともに、次のバースデーパーティーでは滑れるようにしてやりたいと思ったのであった。
それからしばらく経ち、今回のバースデーパーティーに参加することになった。
会場は前回とは違うものの、屋内プレイグラウンドという点では一緒。
この会場は海のテーマで統一されている。
有り難いことに、今回の会場は大人も一緒に遊具に上っていいということになっている。
トランポリンなど一部の場所ではKids Onlyになっているが、遊具は付き添えるので滑るときもサポートできる。
とはいえ子供サイズに作られているので、大人はしゃがまないと通れない場所もあったりで腰が痛くなりそうだった。
それでも子供を追って一緒に遊ぶ。
そして問題の滑り台。
最初は怖がったが、一緒に滑ってからは大丈夫になったようだ。
案ずるより産むが易しとはよく言ったもので、一度経験できたことは二度目からは一気にハードルが下がるようで、いろんな滑り台を楽しむ姿を見て親としても満足。
そして誕生会のピザ、ケーキのお祝いタイムも終わり、後半戦の自由時間に突入してからは親のサポートがなくても友達の女の子と一緒に滑れるまでに成長。
まさに感無量。短期間でよくここまで成長したものだ。
慣れてからはスーパーマンスタイルで滑るまでになり急成長ぶりに驚くばかり・・・。
すごいぞ!まるでアワーレコードを走るオブリーのようだ!!
さらに別の滑り台にいったかと思ったら、さっきとは別の女の子と一緒に滑ってるではないか!!
しかもお互いくっついてすごく仲良さそう。
さっきまで別の女の子と遊んでて5分もたっていないのに・・・。
なんというぷれいぼういぶり!
自分には異性との幼少期の想い出など皆無に等しいのに・・・。
その歳にしてすでに父親を越えたか!( ;∀;)
ベイビーシャックタイム
わが子の成長に感動していると、会場が暗くなって大音量で音楽が流れる。
そう、今話題の、世界中のキッズを虜にしているベイビーシャックの音楽だ。
自分もこのときまで良く知らなかったのだが、ベイビーシャッドゥッドゥッドゥッの耳に残るリズムが一気にバズったらしい。
YouTubeを見るとベイビーカーやベイビーモンキーなど、同じ音楽の別バージョンが山ほどある。
このベイビーシャックタイムになると、会場の照明が落ち、シャボン玉が大量に飛んでダンスタイムになる。
会場では誕生日のグループが何組もいるので、定期的に暗くなってベイビーシャックタイムになる。
自分たちのグループのベイビーシャックタイムでは、同じようにベイビーシャックが流れる場所に集まって騒ぐのだが、他のグループのときは普通に他の遊具で遊ぶことになる。
そのとき鼻が曲がった・・・
そう、それは誕生日プログラムも終わり、後半の自由時間になってからだった。
滑り台で友達と遊んでいるわが子を下から見守っていた。
他の子とぶつかりそうになったら止めたり、上から滑ってくる子がいたら早くスペースを空けるようにサポートしていた。
が、滑り台を逆走している他の子もいて、けっこう危ないなぁと思っていた。
そのときちょうどベイビーシャックタイムが始まり照明が落ちる・・・。
うちの子は上にいて滑ってくる手前で、下には逆走している子が。
これは衝突したら危ないと思い、暗い中で怪我をしないように急いで上まで走っていく・・・。
その次の瞬間・・・
バキッ!!!
突然顔面に衝撃が走り、階段を2回転しながら転がり落ちている自分がいた・・・。
一瞬何が起きたのかわからなかった。
わかるのは顔面に強い痛みがあり、クラクラして意識が朦朧としていることくらい。
思わず顔を手で覆うと、タラタラと垂れてくる液体が・・・。
真っ暗で見えないが、鼻血であることを認識し、とりあえずこの場を離れて遊具の外へ。
事故後・・・
真っ暗な中、とりあえず建物に寄りかかりながら意識を保つ。
頭がクラクラしながらも、座れる場所を見つけて腰を下ろす。
まずは現状確認、患部は顔面。
このエントリの冒頭の記載を覚えている方もいるかもしれない。
『大人はしゃがまないと通れない場所もあったり』
そう、滑り台の上へ上がる階段の途中で急に天井が低くなる場所があり、その低い天井が始まるところで出っ張っている水平の柱に思いっきり顔面を激突させたのだ・・・。
しかも子供が暗い中危険だからと急いで走っていったところだったので、ものすごい勢いがついた状態で顔面を強打した。
暗い中危険だったのはお前自身や!!
とりあえず暗い中、顔面を触って患部を確かめる・・・。
と・・・、鼻が・・・鼻が曲がってる・・・・・・
指で左右の鼻柱を触ると、明らかに左が凹んで右に曲がってしまっている。
このまま一生鼻が曲がった顔になってしまうのかと思うと、まさに血の気が引いた瞬間だった・・・。
それに口の中がジャリっとする・・・。
あの状態で口に砂が入ることなどないのにと思って確かめると、どうやら前歯が少し欠けて、その粒というか粉に近い欠片のようだった。
たしかに舌で前歯を触ると表面部分が少し欠けてギザギザしている。
この一週間前に奥歯の治療が完了して歯医者の通院を終えたばかりなのに・・・。
あまりの傷痕に呆然としていると、会場の照明が戻る。
手が血で染まっているのでレストルームへ。
一通り血を流して、鏡を見るがやはり曲がっている。
ちなみに最初は見るからに凹んでいた左側だが、時間が経つと逆に少し腫れてきて見た目の曲がり具合はそこまで酷くなくなった。
が、触ってみると鼻骨自体は曲がったままで、まさに柔らかくて折れやすいと聞いたことのある鼻の軟骨が衝突したようだった。
当日は痛くて鼻をかめなかったが、翌日に鼻をかんだら血の塊が出てきた。
そこから一週間ほどは鼻の左側から左目にかけて内出血のように黒くなり、左目の目頭にだけクマができているような状態に。
ちなみに鼻の曲がり具合は知り合いに正面から見られればバレるくらいで、そもそも人間の顔って完全に左右対称ではないし、テレビに出ている俳優でも目の形が微妙に左右で違う人とかいるので、むしろ初対面ならもともとそんな少し曲がった顔なのかなと思われて済むくらいのレベルかもしれない。
とはいえ、これまで長く付き合ってきた自分の顔が変わってしまったのは個人的には大ショックだった。
医者に行けば治るのかと言われても、病院は怪我の治療が目的なので、内出血や鼻の機能に問題がなければ少し曲がってるくらいは問題にされないだろう。
実際に以前レース中のクラッシュで出っ張ってしまった右手親指の第三関節は、痛みがなくなって靭帯がくっついた時点で「治療完了」になって、骨自体は出っ張ったまま固まってしまった。
今でもそのせいで右手の最大握力は左手より低いし、右手の親指だけポキポキ鳴らしにくくなったが、日常生活には問題ないので治療的には「完了」したことになっている。
端的に言えば、医者が治すのは身体器官のFunctionalな部分であって、Cosmeticな部分ではないということ。
逆に鼻の曲がり具合といった美容的な見た目を直すなら、行くべきところは病院ではなくて整形外科なのだろう。
もちろん整形外科なら鼻の曲がり具合なんてちょちょっと治してもらえるかもしれない。
せっかく人工的に手を加えて鼻の曲げを直すくらいなら、むしろリチャードギアのように鼻を高くしたり、デカプリオみたいに目を二重にしたりしてもいいかもしれない。
が、それって美容整形と何が違うんだろう。
「曲がったからまっすぐに直す」ではなく、曲がったことは既成事実で直すことが別物だと考えれば、曲がった時点でそれはもう新たなニューノーマルなのであって、それを直すかどうかは「美容整形するかどうか」という別の問いになるのかもしれない。
株で言えば、ここまで下がったから上がるだろうではなく、下がった時点の株価が現時点でマーケットが判断した適正株価であり、そこから上がるかどうかはまた別問題なのである。
下がったから上がるまで塩漬けにするのではなく、下がった時点でポジションをスクエアにして過去と区切りをつけた上で、そこから新たに上にいくか下にいくかを判断できるか。
そういった気持ちの切り替えが求められるのかもしれない。

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