新型肝炎で会社から出た出張禁止令の違和感

うちの会社から中国、香港、台湾への出張禁止令が出た。

そして個人旅行も、中国、香港、台湾へ行った人は14日間自宅でリモート勤務しろとのこと。

ちょうど今年の春頃に台湾経由で日本への帰国を検討している最中。

ニューヨークから日本直通便は航空券が18万円前後で高くなるが、中国や香港、台湾を経由すると10万円前後と一気に安くなる(もちろん時期にもよる)。

例年ならもちろん香港経由にするところだが、今年はちょうど台湾に赴任中の友達がいるので台湾経由で、数日滞在して観光を・・・と思っていたが、それどころではなくなりそうな感じ。

とはいえ、釈然としないのは中国と香港と台湾が一緒くたにされているところ。

ぶっちゃけ香港、台湾の感染者より日本の感染者数の方が多いのに日本への出張は大丈夫で香港、台湾はダメ・・・。

ちなみに国別の感染者数は2月5日現在でこんな感じ。日本は今や中国大陸に次いで感染者が多い地域になっている(なんというとばっちり・・・)。



たしかに日本の方が土地が広いので、面積あたりの感染者数で言えば香港と台湾は高くなる(特に香港は)。

が、日本もチャーター便で帰国した感染者にしろ、クルーズ船で見つかった感染者にしろ、限定された地域に集められているので狭い地域に集中しているという点では香港、台湾とどっこいどっこい

まあそれでも香港はわかる。

大陸と陸続きだし、林鄭(香港の行政長官)が実質的には効果的じゃない対外アピール的「(一部)封鎖します」宣言をし、医療関係者がストライキを行う事態にまで発展している。

香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官は3日午後、橋2か所を除いた陸路の出入境地点すべてが4日午前0時に閉鎖されると発表した。

除外されるのは、香港と深セン(Shenzhen)を結ぶ橋と、香港と珠海(Zhuhai)およびカジノで有名なマカオ(Macau)を結ぶ橋だという。

また世界で最も利用者数が多い空港の一つである香港の空港は、中国本土在住者も引き続き利用できる。ただ流行が始まった湖北(Hubei)省の住民に対しては、既に制限が設けられている。

香港、中国本土との境界を閉鎖へ 橋2か所と空港以外

実際、大陸から香港を訪れる人の6割以上が通る経路はまだ閉鎖されておらず、これまで他の経路で来ていた4割は単に閉鎖されていない経路で来ることになるだけなので「ザル」であることこの上ない。





その上、「公務員は(一部条件該当者を除き)マスクしちゃいけません」というわけわからん発令までし、迷走しまくっている感のある香港政府

一方で台湾は日本と同じく島で、陸続きで入ってくることがない&香港のように自由な行き来ができないので条件は日本とあまり変わらない。

香港は上記のような状況にあるのでやむなしとしても、台湾まで一括で禁止するのはこの記事を読んだときくらいの違和感があった・・・。

「これまでは特に気にしていなかったのだが、昨日、モンパルナス駅で中国人を乗せたんだ。すると、その中国人が咳をし始めてね!(頭を抱えて)『なんてことだ!もう死ぬよ。どうしよう!』って思って、窓を開けたけど他にどうしていいかもわからなくて、気が気じゃなかった。中国人は乗せないと言っている同僚もいるし、中国人だけでなく韓国人も日本人も乗車を拒否するという同僚もいる。昨日、母親から『アジア人は乗せるな』と言われたよ。最初はそこまで気にしていなかったけれど、フランスでの感染者が増えてくるとだんだん怖くなってきた。テレビでは、専門家が『中華料理を食べても感染しない』と言っていたから、数日前寿司を食べに行ったけれど(そもそも、寿司を中華料理だと勘違いしている)、感染者がもっと増えてきたら、中華料理のレストランにはもう行かないね。それに、あのマスクはなんなんだ?なぜアジア人はマスクをするんだ?恐怖を感じるよ」

「マスクをしたアジア人は恐怖」新型ウィルスに対するフランス人の対応は差別か自己防衛か

Karate Kidのリメイクで、舞台が北京でジャッキーチェンがカンフー教えてて空手要素ゼロだったが、こちらの人にとっては空手もカンフーも同じに思われているのかもしれない・・・。




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