トイレットペーパー泥棒に遭った

やりにくいリモートワークにもようやく慣れてきたと思ったら、とんでもないことが起こった。

先日の朝、隣の家で何か日曜大工でもしているのかと思った「釘を打ち付けるようなトントンという音」が聞こえてきて、気になって外へ見に行ったところ、なんと地下にある共用のストレージ(物置倉庫のような場所)の固定窓が壊されており、それを管理人(こちらではスーパーと呼ぶ)が直している最中だった。

何があったのか尋ねたところ、メンテナンスで見回っていたら窓枠が落ちて瓦礫が散乱しているのを見つけて、とりあえず窓枠をはめ直している最中ということだった。

が、固定窓は開閉不可、かつ窓枠が壁に溶接されているので明らかに誰かによって故意に外されていた

地下へは階段とスロープで降りられるようになっているのだが、固定窓はちょうどその途中にある。



が、運の悪いことに、その固定窓の向こう側がちょうど自分の家の物置スペースになっている。

地下に入って中から物置内のものをチェックしてみると、買い置きしてあったトイレットペーパーやペーパータオル、ウェットティッシュといった生活用品が根こそぎ盗まれていた

こちらは地下に降りた中から見上げた状態。窓が見えなくなるほどトイレットペーパーとペーパータオルを積み上げていたのだが、それがちょうど階段途中の窓側からだと「盗みやすい」位置になってしまっていた。



管理人(こちらではスーパーと呼ぶ)と一緒に状況を確認しつつ、その場で警察に電話。

しばらくしてパトカー2台と警官2人がやってきて実況検分が始まる。

最初に見つけた時の状況や、自分たちや管理人の身分証明書をチェックして記録してもらう。

物置にあるものをすべてリストアップして照合しているわけではないので、発見当初で警察が来たばかりの時点では無くなっているものを全部チェックできてないものの、少なくともかさばっていて一目で無くなったとわかるトイレットペーパー類は明らかに盗まれている。

が、被害総額を聞かれると トイレットペーパー類なので定価で考えるとあまり高くはなく、根こそぎと言っても合計で70ドルとかそんなもん。

被害総額的にはあまり大したことはないので警察官二人の反応もあまり良くなく、深刻な感じに捉えてもらえていない感じ。

そうこうしている間に彼らの上司(Superintendentと呼ばれていたので警視相当か)が現場に到着。改めて状況を説明する。

その上司は女性警察官だったこともあって家庭の事情にも理解があるのか、トイレットペーパーだからといって被害総額だけで軽んじられるようなことはなく、今のコロナウイルスが蔓延して品不足の状況で、トイレットペーパーといったものが単なる表面価格以上に価値があることを理解してくれたのが幸いだった。

むしろ今はトイレットペーパー等の生活必需品は貴重品なので、貴重品扱いをして家の中に入れとかないといけないねというような会話をする。

なお、固定窓はスモークがかかっており中が見えにくく、さらに山積みしてあったトイレットペーパーやペーパータオルは黒いゴミ袋を被せていたので外から見ただけでは識別不能。それに運び込んだのはたった2日前のことだったので、それを知っている人、おそらく運び込む段階で目撃した人か、内部(住人以外に出入りのあるメンテナンス業者のアルバイト等含む)の犯行ではないかというのが警察の見立てだった。

被害額だけで言えばたいしたことないし、赤信号でチケット(交通違反切符)切られる方がよっぽど金銭的損失は大きいが、金額以上に怖いのは治安の悪化で、これまでどちらかといえば安全な地域だった自宅の周囲(と言うか自分の家の真下)でこんなことが起こるなんて思いもよらなかった

そういえば、香港の旺角で惠康(Wellcome)というスーパーマーケットにトイレットペーパー強盗が入ったというニュースがあった。



そのときはトイレットペーパー強盗が出るなんて香港は大変だなぁと思ったものだが、まさか自分の家でトイレットペーパーが盗まれるとは予想だにしていなかった・・・



今回は入口が分かれている倉庫の窃盗で不幸中の幸いだったが、一歩間違えば自宅内に強盗に入られる可能性だって十分にあることを考えると、全米で銃の購入量が急増しているというニュースも人ごとではなくなってくる

新型コロナウイルスの流行が拡大する米国で、治安悪化を心配した人々が銃と弾薬を買いだめし、銃の売り上げが過去2週間にわたり急増している

多数の感染者が出ているワシントン州で銃販売店では、開店の1時間前から並ぶ客もいるという。経営者の女性は、いつもなら客入りの良い日で20~25丁が売れるが、「きょうは150丁ぐらい売れそうだ」と話した。

ユタ州に本社を置く銃メーカーで、主に半自動小銃AR15を製造しているデルタ・チーム・タクティカル(Delta Team Tactical)のマーケティングディレクター、ジョーダン・マコーミック(Jordan McCormick)氏によれば、同社は需要に応えるために休みなしに製造を続けている。

同氏は、封鎖措置を導入する州が増える中、銃販売店の休業が相次ぐのではないかという懸念が販売を後押ししていると説明。「多くの人は自衛したいと考えている」と語った。

「失業状態が続けば、略奪が起こるかもしれない。人々は、自分や財産、家族を守る力を持ちたいと思っている」

米、新型コロナで銃の購入者急増 治安悪化を懸念

トイレットペーパーを盗まれて警察に通報することになるなんて笑い話にしかならないと思っていたが、もはやそんなこと言ってられないほど治安リスクが高まっているのをひしひしと感じた出来事で、ホームセキュリティ含めて強化の必要性を感じさせられた。

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