立つ鳥跡を濁しまくりのトランプと自由なアメリカの光と影

バイデン当確に対し、トランプはまだ断末魔を上げ続けているがもはや負け犬の遠吠え。共和党からもトランプ離れが起きているので最後は裸の王様になるだろう。

別に政治ブログではないので深く語るつもりもないが、在米邦人としてこの節目に記録を残しておくことで将来振り返ったときに参考になるかもと思い備忘録的にメモしておきたい。

思えば4年前、トランプになったときに周囲でカナダに移住するといってた人がいたが、これで政治不信がマシになるだろう。

バイデンがベストかどうかはわからないが、少なくとも「消毒液を体内に注射してコロナを治す」なんていうフェイクニュースを国のトップ自ら発信しなくなるだけ安心である。

外交や環境問題で国際的に孤立し、(特に欧州各国と)壊してきた関係を修復していく4年間になるのだと思う。

ペンシルベニア州の結果が出て当選が各種メディアで報じられたのが昨日。

ニューヨークやニュージャージーは民主党が多数を占めるブルーステートということもあり、マンハッタンの街中では拍手喝采やクラクションが鳴り響いてお祭りムードだった。



が、それでも4割以上の人がトランプに投票している。

ぶっちゃけ人柄を信じられるかどうかで見ればバイデン対トランプで99:1くらいの差がつくと思う。

あんなに人種差別や女性差別の発言をしていても非白人や女性の支持者がいるのは人柄以外の部分で見ているからだろう。

トランプは嫌いだけど共和党の経済政策は支持するという人はそれなりにいるだろうし、各種政策に対する個々人の優先順位次第で支持政党は変わってくるだろう。

銃規制反対を最優先にする人にとっては、トランプ個人に対する好き嫌いは晩飯を牛丼にするか豚丼にするかの違いくらいしかないのかもしれない。



ブルーステートでもドラッグ自由化反対の人もいるし、実際自分も、マリファナ※を吸っている集団の前をベビーカーを押して通り過ぎなければならなかったときに嫌だなぁと思ったことはある(※タバコと違って独特の臭いがする)。

まだニューヨーク、ニュージャージーは西海岸ほどリベラルではないが、スターバックスに注射針専用のゴミ箱が設置されるのも勘弁して欲しい。



人種差別や移民排斥を大統領が率先することがなくなるのは歓迎する一方で、街中にホームレスが溢れるのはそれはそれで治安が心配になる。

アメリカ政府が発表した年間統計によると、2018年1月時点でニューヨーク市のホームレス人口は史上最多の78,676 人を記録。

アメリカ全体552,830 人の14%に相当する。



アメリカ全体を見ると、ホームレス経験者が0.5%(200人に1人)を越える州はニューヨーク州以外は西海岸のブルーステートに集中している。



ここで思い出すのが以前放映されて話題となった「Seattle is Dying」というドキュメンタリー番組。



曰く、街中にホームレスが溢れ出し、通りには人間の排泄物の臭いと注射器が溢れているという・・・。

最初にこの動画を見たときは、本当に西海岸でこんなことが起こってるのかとググってみたが、実際にシアトルやサンフランシスコ在住の日本人ブログでも語られているので事実らしい。

ここ3年の間でシアトルはドラマチックに変わりました。

シアトルのそこら中に
ホームレスのテントが現れ、
そのテント村の周りにゴミが溢れる

それを警察が綺麗にする

いつの間にかホームレスが戻って来て同じことの繰り返し

Seattle is Dying(シアトルは死んでいく)

2018年1月からサンフランシスコではマリファナが合法になったので、マリファナの匂いもあちこちでしています。

路上で寝ている人は当たり前の光景。

路上に注射器がある光景は珍しくありません。

サンフランシスコの治安について

うーん、ニューヨークはまだ注射器を路上で見かけるまでには至ってないが、路上で寝ている人や叫んでる人は普通にいるので時間の問題か・・・。

というか気付いてないだけで、実際にサウスブロンクスや治安の悪い地域に行けば今でも普通に注射器が路上に落ちているのかもしれない・・・。

ただ選挙の話しに戻ると上院は共和党が優勢でねじれ国会が続きそうなので、議会を通す必要がある政策についてはそこまで劇的な変化は起こらないだろう。

そういった鬩ぎ合いや対立の上で極端な政策や一方的な方向に動かないのが民主主義のメリットだと思う。

その点では民主主義の選挙プロセスそのものを否定したり、政府の要職を親類で固めたりしていたトランプが去ったのは民主主義の勝利といえるのかもしれない。


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