ニューヨークで路上閉じ込め型のたかり系物乞いに遭った

先週末、マンハッタンのアッパーウエストサイドに用事があって出掛けた帰りのことでした。

路上駐車をしていた車に戻って出ようとしたところ、三菱製の白い自動車に乗った黒人系の人にクラクションを鳴らされ声をかけられました。

「ニュージャージーから来たんだけど、財布を無くしてしまって帰れないからお金を出してくれないか※」とのこと…。(※自動車でNJからNYに来る場合は通行料がかかるが逆はかからないのでこの時点でおかしい)

こういった貧困を逆手に取った物乞いは多くいて、「移動費をくれ」「食事代をくれ」的なことを言ってきたり、プラカードを掲げて道端に座っている人はよくいるのですが、今回が違ったのは車を横付けされていること…。

路駐の車の出口をブロックされているので、無視して走り去ることができません…。

警察を呼ぼうかと言っても、「彼らは何も助けてくれないし役に立たない」※といって拒否。(※日本の警察では公衆接遇弁償費という制度で原則1,000円まで借りられるそうですが)

頑なに警察を介入させずにお金を無心している時点でかなり胡散臭いですが、ほんとに困ってるのかもしれないといって妻は5ドル紙幣を探し始めます…。

自分はなにかあった場合に備えて&自己防衛的な面からスマホで録画を始めます。今はまだ困っている風を装っていますが、いつ脅迫めいたことを言ってくるか、暴力に訴えてくるかわかりません…。

相手にプレッシャーを与えるためにさりげなく相手から見えるようにしてスマホを構えて、強硬手段に出てこれない(その場合には証拠が残る)ようにします。

自分は車を出て、ドア越しに座っている相手の横に立ち、それでも911で警察呼んであげるよといってスマホで今でも電話をかけそうなそぶりを見せて諦めさせる方向に持っていこうとします。

前方にはナンバープレートを付けていなかったので車の後ろに行って撮影、相手のナンバープレートも記録に残している間に、妻が「現金をあまり持ち歩いてないから今はこれしかない」※といってお金を渡します。(※実際、自分は緊急用の20ドル紙幣くらいしか現金を持ち歩かないので今の時代では珍しくないのかもしれません)

それで納得してくれたのか自動車を動かしてもらって無事脱出成功。

自分としてはもともとお金を渡す必要はないと思っていたし、こちらが撮影をしているのを嫌がっていて向こうとしても切り上げたい雰囲気がある感じでしたが、相手も引っ込みがつかなくなっている手前、少額でも渡して納得感を出した方が相手としても去りやすかったのだと思います。

で、結局いくら渡したのかと聞いたら「5ドル紙幣がなかったから2ドル」だったとのこと。ここまでして2ドルじゃ割に合わないだろうし、もし本当に困っていたなら逆に申し訳なかったなぁとも思いましたが、すでに次の車に狙いを定めてブロックしていたので確信犯だなと納得しました。それに本当に困っていても出口を塞いで脅迫するようなやり方には同情する余地もないのですが…。

ただ、こちらでは相手がとんでもない人間である場合もあり、ドラッグをやっていたりいきなり暴力に訴えてくる可能性もあるので無事に終わってよかったと思います。

こういったトラブルは香港や日本旅行中には起こらなかったのに、NYに戻ってくるなり巻き込まれるあたり、やはりこっちの治安は悪いんだなぁと思わされる一件でした。


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