オブリーの教え:パンク防止メンテナンスの実践

まだ買ってから一度もパンクしていないDahon Visc D18ですが、いつものようにパンク対策の定期メンテナンスをします。

パンク対策といってもシーラントを入れるわけでもなく、在りし日のオブリーの著作に基づくタイヤチェックです。

What a lot of cyclists do not realise is that most punctures are not instant but are the result of a piece of debris or glass that works its way through the casing as miles pass by. If you take a look at the outer tyre after each ride or before setting out, you find small flints on the surface that are actively working their way through the rubber and eventually the capcase. You can kill this dead by picking out these specks and the chance of 'instant' puncture will be very much reduced.

THE OBREE WAY A TRAINING MANUAL FOR CYCLISTS

要約すると、パンクはガラスなどの異物が刺さって一瞬で起こるものではなく、タイヤに異物が刺さった段階ではパンクはまだ起きず、その後ライドを重ねるうちにタイヤ内にめり込んでいってチューブにまで到達、パンクに至るということです。

イメージ的には装甲を突き破ってセントラルドグマを目指すラミエルに近いです(古い?)。

何層にもわたるタイヤのパンクガードを突き破ってチューブへと到達していきます。

この点、ライド前後にタイヤに異物が刺さっているかどうかチェックし、刺さっている場合はそれを取り除いておくことでパンクの発生を減らすことができます

自分はこれを読んでから異物チェックを行うようになり、実際にパンクの発生率は体感的にも低くなりました。

オブリーといえばもう今の若い子(という言い方がおっさんっぽいw)は知らないであろう往年の自転車選手ですが、タイヤとチューブの仕組みもパンクの原因も当時と変わってないことを考えると普遍的な対策といえるのかもしれません(チューブレスやシーラントも登場はしてますが…)。

以前のメンテでは安全ピンを使ったりもしましたが、今回は細いマイナスドライバーでタイヤに埋もれた異物をほじくり出します。

大半は細かい石の粒だったりして、石であればパンクの原因になる可能性は低いのですが、中にはガラスの粒や金属の破片も埋もれてました。

特に縦に刺さっていたものはこのまま放っておいたらチューブにまで到達してパンクの原因になりそうで、ここで掻き出しておけてよかったと思います。

ちなみに日本ではガラスの破片が道路にまき散らされてることなどないんでしょうが、こっちでは週に何回かそういう路面を通ることもあるので日常茶飯事になってます。

以前ブロンプトンで使い倒したときのようにパンクガードがまだ出ているわけではないので、まだしばらくはこれでライドできそうです。

シュワルベのタイヤは青いパンクガードが見えると交換のサイン

0 件のコメント :

コメントを投稿