世界の高層ビルランキングと米国商業用不動産

Visual Capitalist の Marcus Lu によるこのグラフは、2024 年 8 月時点で世界で最も高い超高層ビルをランク付けしています。ちなみにビルランキングなので電波塔のスカイツリーは対象外になってます。

世界の高層ビルランキング

イスラム圏

一位は高さ 828 メートルのドバイの象徴的なビル、ブルジュハリファです。 新年のワールドカウントダウンで中東地域の代表のような形で放送されるので行ったことないわりによく見ているイメージです。

マレーシアのムルデカ118は2023年竣工でランキングで最も新しい超高層ビルです。というかこのランキングを見るまでクアラルンプールにこんな高層ビルがあることを知りませんでした。マレーシアといえばペトロナスツインタワーが首都のランドマークのようになっていますが、451.9メートルということで高層ビルランキングでは後塵を拝しているようです。

サウジアラビアのアブラージュ・アル・ベイト・タワーズは、メッカにある超高層ビル群で一番高い601mはホテルタワーとのこと。サウジアラビアはサウジビジョン2030で石油依存の体制からの多角化を進めていますが、アラムコという巨大企業の資金をいかにうまく他業種に再分配して軌道に乗せるかが鍵になりそうです。ちなみに世界のマーケットにおける時価総額企業ランキングで25社中20社を米国企業が占める中、TSMCのほぼ2倍もあるアラムコの規模は異彩を放っています。

時価総額ランキング

中国の高層ビル


一方、中国の高層ビルはトップ10には5つもランクインしています。上海タワー、深圳の平安金融センター(5位)と広州CTF金融センター(8位)、天津CTF金融センター(9位)、北京の中国尊(10位)です。上海、北京、天津は直轄市、深圳と広州は粤港澳大湾区のトップ2で深圳のGDPはすでに香港を上回っていることを考えると妥当なのかもしれません。

個人的には以前訪れた香港の九龍にある天際100(Sky 100)も高いと思いましたが484メートルだそうです。

当時は曇りだったので展望台に上がっても最初は霞んでたのですがしばらくたつと雲の間からの光が幻想的な光景を映し出してくれました。

アメリカの商業用不動産

2014年に再建され完成したニューヨーク市のワンワールドトレードセンターもリストに入っています。超高層ビルの高さ(フィート単位、1,776 フィート)は、米国が独立した年を意図して建設されました。

このビルは何度も目の前を通ってるのですがまだ一度も行ったことありません。いかんせん、ニュージャージーに住んでミッドタウンで仕事していると行く機会がなく、チャイナタウンには毎週行ってますがそこからも微妙に遠く、ニアミスしても車で移動していることがほとんどなので駐車環境の悪さからもまだ行けてないです。

駐車環境の悪さといえばロウアーマンハッタンの病院で子供が生まれたときに迎えに行ったのですが、駐車できる場所が見つからず、ワンワールドセンターの近くを周回してました。

ちなみにランキングには入ってませんがいわゆる高層ビルはマンハッタンには山ほどあります。が、米国の商業用不動産部門は苦戦しています。金融政策の引き締めが商業用不動産価格に与えている影響は過去最悪となっていて、360 Park Avenue Southのビルが1ドルで売却されたりと不穏な空気が漂います。

金融引き締め(利上げ)局面におけるCRE価格変化

商業用モーゲージの満期も伸ばすに伸ばして今に至ってますがこれから利下げ局面に入ってソフトランディングできるのか注視していきたいと思います。


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