冠水大雨と飛び込み騒動のジテツウハプニング

 🚴‍♂️ ハドソンリバー沿いのグリーンウェイ開通

去年からずっと閉鎖されていたハドソンリバー沿いのグリーンウェイがですが、ついに開通したことをいまっちさんから教えてもらい、月曜日の朝は気分が一気に上がります。

ただ、天気予報はあいにくの雨。朝も夜も降水確率は60〜70%と高めでしたが、雨雲レーダーをチェックして雲を避ければ小雨程度でいけるかもしれないと自転車通勤を決行しました。

いつもは125丁目でハーレムの喧騒に突入していくルートですが、今回はそのままグリーンウェイを直進します。路面がきれいに舗装されていて、以前よりもずっと走りやすくなっていました。

しかし、帰り道は本格的な雨に見舞われます。地下鉄とバスで帰ることも考えましたが、そうすると翌朝の自転車通勤が難しくなるため、意を決して雨の中を走ることにしました。

西側のハドソンリバー沿いまで出ると、そこは水浸しの自転車道。最初の水たまりに突っ込んだ瞬間、まるでバケツで水を流し込まれたかのように靴が浸水し、レーパンの中まで全身ずぶ濡れになってしまいます。

「少しは収まるかも」という淡い期待もむなしく、途中からさらに雨脚が強まり、もはや諦めモードでずぶ濡れのまま走り続けました。

極めつけは、ウェスタンハイウェイを走る車が跳ね飛ばした水を頭からかぶったこと。ここまでくるともう、どれだけ濡れても気にならなくなってしまうから不思議です。「一人殺せば二人も三人も同じ」というやけくそ理論が、雨の日の通勤で実感できるとは思いませんでした。

帰宅後にニュースを確認してみるとヤンキースタジアムでもフィールドの大部分が冠水してしまったようで他の地域も同じような状況になっていたそうです。

🚧 飛び降りで橋が封鎖

翌日、オフィスで仕事をしていると、ジョージワシントンブリッジが「Police Activity(警察活動)」のため閉鎖されているという通知が入りました。

調べてみると、自転車道どころか、四車線ある自動車レーンもすべて通行止め。北向きのウェスタンハイウェイでは80丁目あたりからすでに大渋滞が発生していました。


原因は、飛び降りようとしていた人物に対し、警察が説得を行っていたため。ジョージワシントンブリッジは自殺の名所でもあり、そうした事例は珍しくありません。

とはいえ、午後5時から7時前という帰宅ラッシュ真っ只中の時間帯に起きたことで、SNS(特にX)には不満のポストが大量に流れていました。本気で飛び降りたいなら人目のつかないときにさっと飛び降りて欲しいものです…。

自分も6時ごろにオフィスを出ましたが、橋の開通にはまだ時間がかかりそう。走っているうちに開通するかも…という期待もありましたが、あてにはできません。そこで、フェリーでハドソン川を渡ることにしました。

前回フェリーを使ったのはコロナ禍の真っ最中で、実に2年ぶりのフェリー通勤です。チケットを購入すると、いつの間にか自転車は無料になっていて、通常の乗船運賃のみで利用できました。

とはいえ、ミッドタウン40丁目の埠頭からニュージャージー州のエッジウォーターまでは片道12.25ドル。頻繁に使うにはちょっと高く、非常用として割り切るのがよさそうです。

それでも、運行頻度は意外と高く、しばらくして船がやってきて無事に乗船。

フェリーに乗るたびに、どこか懐かしい香港のスターフェリー(天星小輪)を思い出します。

結果的に渋滞を完全に回避でき、ある意味で気分転換にもなったフェリー通勤。

天気も混雑も読めないニューヨークでは、こういう柔軟な選択肢も必要なのだと感じた一日でした。


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