中秋の名月は過ぎましたが通勤途中に時間帯が重なるとまだ大きな月を見ながら朝の月見ライドができてます。
愛車のディスクブレーキをAvid BB7にアップグレードして1ヶ月ほど経ちました。
正直、そんなに変わらないのかなとも思っていたのですが、もうBB5には戻れないくらい恩恵を感じています。
これまで、交換しても体感的に変わったのか変わってないのかわからないような、いわゆる「自己満足」に近いアップグレードも経験してきました。しかし、今回のBB7への交換は、久しぶりに「これは間違いなく良くなった!」と断言できる、明らかなアップグレード感を味わわせてくれています。
その決め手となったのは、ブレーキシューの位置を調整するダイヤルがブレーキキャリパーの両側についていることでした。BB5では片側(内側)しか調整ダイヤルがなかったため、この違いが想像以上に大きな差を生んでいます。
🔧 3つの変数が絡み合う「調整沼」からの脱却
もちろん、すべてのパーツが完璧な状態であれば、片側だけの調整で十分なのかもしれません。しかし、現実には自転車のブレーキ周りはとても繊細です。
ブレーキキャリパー自体も台座への取り付け具合によって微妙にズレますし、ブレーキローター側もホイールを固定するクイックリリースの締め具合によって位置がわずかに変わります。さらに、使い続けてローターが歪み、修正工具で直していく中でも、当初の完璧な状態からは変化していきます。
こうして、「シューの初期位置」「ブレーキの台座固定位置」「ブレーキローターの位置」という3つの変数が互いに影響しあうと、いつの間にか「調整沼」に陥ってしまうことがしばしばありました。
しかし、BB7の両側調整のおかげで、この沼からあっさりと抜け出すことができました。基本的に工具不要のダイヤル調整だけで済むのは、本当に大きなメリットです。
✅ 面倒だったワイヤー調整も驚くほど簡単に
地味に面倒だったのが、ブレーキワイヤーの張り具合の調整でした。せっかくブレーキシューの位置を完璧に調整しても、ワイヤーを固定する段階で遊びができてしまうと、ブレーキレバーを握ったときの反応が悪くなってしまいます。
かといって、ワイヤーを強く引っ張りすぎた状態で固定してしまうと、今度はブレーキシューの初期位置が狭まり、せっかく調整した完璧な位置からズレてしまっていました。この絶妙な力加減が、なかなか悩ましかったのです。
この点、BB7なら驚くほど簡単です。まず、
- 両側のダイヤルをできるだけ締めて、ブレーキシューでローターを完全に挟み込んでホイールが動かせない状態にする。
- その状態でワイヤーをしっかり張って固定する
- あとは適宜ホイールを回して接触を確かめながら、ローターとシューが擦れないギリギリの位置まで両側のダイヤルをよしなに緩めていく
BB5では片側のシューしか動かせなかったため、このやり方ができませんでした。この手軽さと確実さは、一度味わうと元には戻れない快適さです。
今日から一気に寒くなって冬の足音が聞こえてきましたが気合で乗り切りたいと思います。
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