Stages直伝、パワーメーターが壊れたら試すべき5つのこと


大雨のライド後に認識しなくなってしまったStagesのパワーメーター。

公式スペックではIPX7という防水性能を謳いながらも、一方で雨に弱いというレビューがネット上で見られる上、著名ブロガーのDC Rainmaker氏も「water-ingest challenges that Stages has had」とStagesの防水性能の弱さに言及している。


ところが今回特筆したいのはStagesによるサポート対応。

以前、Garmin Edge 800でUSBコネクション不具合があったときにGarminの対応の早さに感動したが、Stagesのサポートもかなり好印象だった。

Garmin Edge 800の電池劣化問題:ガーミンのサポートは神なのか


Stagesのカスタマーサポート


まずStagesはオンラインでホームページ上からサポートの照会をすることができる。

そしてサポートの照会をしてから1日と経たずに担当者からメールが来た。

1回目のやりとり


最初に来たメールは、浸水状況を確認するため電池接続部と電池カバーの裏側の写真を撮って送ってくれというもの。

ちなみに中央の端子がマイナス端子で、電池装着部の円の左上に見える銀色の端子がプラス端子。



撮影すべき部分のサンプルの写真までつけてきてくれて丁寧そのものであった。



サンプルと同じ箇所を撮影して送り返す。

2回目のやりとり


次のメールで自分の電池カバーは古い型であることを知らされる。

自分の電池カバーは2014年12月のもので、その直後に改良型の電池カバーになったということでギリギリで初期型であった。初期型は成型過程でオーバーサイズになってしまうことがあり、その場合電池を十分に固定できないのと、防水性能にも支障をきたす可能性があるとのこと。

電池カバーについては最新のものを無料で送付してくれるということに。

一方で、電池接続部自体に浸水の跡は見られないので機械自体は無事だろうとのこと。

プラス端子(真ん中ではなく側面についている銀色の接続端子)が少し曲がっているので戻して試してみてくれと言われる。

そして試してみたが変化はなく、サイコン経由のANT+でも、スマホ経由のBluetoothでも接続できず、その旨を伝える。

3回目のやりとり


パワーメーターがおそらくスリープモードに入っているのかもしれないということで、強制リセットを試してみてくれと言われる。

強制リセットは、CR2032のバッテリーを使ってプラス端子とマイナス端子両方に5秒~10秒間接触させ、残留電荷を放出させることでできるとのこと。今回も写真付きでわかりやすかった。



また、電池は少し小さいCR2025があるが、ちゃんとCR2032を使っているか確認してくれとのこと。

後者はもとよりCR2032を使っており、前者は試してみるものの症状に改善なし。

4回目のやりとり


湿気がまだ残っているかもしれないので、電池カバーを開けたまま完全に乾燥させてみてくれとのこと。

また、マイナス端子が底について接続が悪くなっているかもしれないので、ナイフなりでマイナス端子を起こしてみるように言われる。ただし、マイナス端子は30度以上曲げすぎないこと。



前者についてはもう大雨の日から4日ほど経過しておりさすがにもう大丈夫だろうと思いながら一応言われるとおりに。

何度にもわたるトライ&エラーで、今回も半分あきらめモードで試してみると・・・。

認識したっ!!



Androidでも、Garmin Edge 800でも認識。

サポート担当から、もし復活したら設定値を見てみたいと言われたのでスロープ値等が表示される画面をキャプチャして喜びの報告とともに送る。

Stagesの接続不良で試すこと


ということで明らかに最後の対応が効いたのだが、一応今回言われたことを(効果があったと思う順に)全て箇条書きにしておくので同様の症状に困られている方はご参考いただきたい。
  1. マイナス端子が寝ている(底に張り付いている)ようであれば少し起こす
  2. プラス端子が曲がっているようであればこれまた起こす
  3. マイナス端子とプラス端子を電池の端でつないで強制リセットをする
  4. 電池カバーを開けて完全に乾燥させる
  5. 正しいCR2032の電池を使っているか確認する
個人的には、やはり接続問題である以上、1と2が重要であると思った。 細かい話をすると、1は、丸いマイナス端子自体は起こすものの、その中央にある3本の端子は下がり気味になっている。
 

また、2は特に電池を真上から押し込むとプラス端子を底方向に押しつぶしやすいので、スライドさせるように横からプラス端子に接触させて側面に押し込む感じで装着するとよい


ということで見事瀕死の状態から蘇ったStagesのパワーメーターであった。



が、シマノクランク以外にも対応するために非クランク型のパワーメーターが必要というニーズはまだ満たされることはなく、一度火がついた物欲はとどまるところを知らないのであった・・・。

10 件のコメント :

  1. 雨の日に使ったこととStagesの不調はあまり関係なかったのかも?
    にしても電池のキャップが変わっているとは・・。

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    1. 浸水はなかったので、そうかもしれませんね。まあこれまでなんともなくてたまたま雨天ライドを境にというのもタイミングが良すぎなのでショート云々よりは副次的なものなのかもしれません。

      電池キャップはパイオニアもモデルチェンジしたのでけっこうあるみたいですね。

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    2. 初めまして。
      乗鞍で雨中走行して、帰ったらステージスが反応しなくなって途方に暮れていたのですが、
      記事を読ませていただき、お陰様でリブートできました。
      対策品のキャップとOリングも入手できましたし。
      ありがとうございました。

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    3. 初めまして。コメントありがとうございます。
      この対応方法が役に立ったようでよかったです。パワーメーターは値が張るだけに動かなくなると血の気がサーッと引きますよね。
      それにしても乗鞍お疲れ様でした。私も日本にいる人から話しを聞きましたが雨中&開始時間遅延の短縮コースで大変だったようですね。

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  2. 初めまして。
    パワーメーターが突然反応しなくなって、途方に暮れていました。検索でここに行き着き、全ての手順を試したところ、華麗に復活しました。どれが効いたかは不明ですが、感じではマイナス端子が怪しかったと思っています。
    とても助かりました!

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    1. 初めまして。コメントありがとうございます。
      お役に立てたようでよかったです。こういうフィードバックいただけるとブログでトラブル等々公開していてよかったと思います。
      最近全く関係ない別の機器(ポータブルメトロノーム)でCR2032を交換する機会があったのですが、それも端子がずれていてはまりにくかったので端子が原因なことが多い印象を持ってます。

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  3. Stagesのパワメ(右クランク計測用)が反応しなくなりこちらのサイトにある方法をいろいろ試して回復できました。とても助かりました。ありがとうございます。なお、Stages powerのアプリでは依然認識ができませんがサイコンでは反応がありましたので少し様子を見ながらライドで使っていこうと思います。

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    1. コメントありがとうございます。同じ症状で困っている方の役に立って冥利に尽きます。アプリで認識できないということはサイコンがANT+だったらBluetoothがうまく飛んでないとかですかね…。

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  4. 初めまして。
    STAGESのパワーメーターが急に接続できなくなり、公式HPを見たところ修理不可と書いてあったので絶望していたところこちらの投稿を見つけました!

    上記のやり取りを試していったところ、スリープモード解除の後に接続できるようになりました。

    かなり前の投稿の様ですが、こちらのブログを見つけられて本当によかったです。

    ただただ感謝を述べたくコメントさせていただきました、ありがとうございます。

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    1. コメントありがとうございます&接続おめでとうございます。当時のエントリがまだ役立ってるとわかって嬉しいです。

      パワーメーター自体はどんどんバージョンアップされていっても電池の接続部分といった基礎的なところは変わらず通用するようですね(#^^#)

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