パワーメーター考察:Stagesとパイオニアに共通する弱点

今持っているパワーメーターは2つ。

PioneerのSGY-PM910Hと、



Stagesのパワーメーター。



が、Stagesのパワーメーターが大雨のライド後に認識されなくなってしまったのは前回お伝えした通り。

そうなると来月に控える日本でのレース参戦に支障をきたしてしまう。

こうなったらパイオニアのパワーメーターを付けて走ることにするか。

ただ前もって1ヶ月近く前に自転車を発送しないといけないため、一番大事なレース前の追い込み時期にパワートレーニングができなくなってしまう

クランクだけ別途持参して現地でつけるという手もあるが、旅程的に日本入りするのはレースの前々日ギリギリで、もし何かあったら走れなくなるリスクもあるのでそんな整備をしている時間など取れないと思っていた方がいい。


パワーメーターの功罪


パワートレーニングをしていて困ることは、パワーがわからないとモチベーションが低下してトレーニングへの意欲が減退することである。

この点、パワーというかサイコンすら全然使わないいまっちさんあたりなら問題ないのだろうが、一度パワーメーターに取り憑かれてしまうとこういったところで悪影響が出る。

本来トレーニング効率を向上させるために導入したパワーメーターだが、逆にパワーメーターの装着有無が障害になってトレーニングをするための準備段階でのハードルを上げてしまう。

今回がまさに良い例で、パワーメーターがないとトレーニングに身が入らず、パワーメーターがないためにその期間のトレーニングをどうしようか悩んでしまうに至っている。


クランク型パワーメーターの弱点


一方で、今シーズンのヒルクライムレースを走ってみて思い知ったのは、やはりちゃんとした28Tのフロントが欲しいということである。

12%の激坂で1:1というギア比で走るとなるとフロントに28Tは欲しいのだが、今シーズンに準備したトリプルクランクに28Tという変則組み合わせでは変速に支障が生じた

詳細はこちらで書いているが、フロントの変速はもちろん、リアの変速でもトリプルクランクではチェーンラインがうまく取れずチェーンの擦れる音がしてしまう(=駆動系での余分な抵抗が生じている)。

平均勾配11%のヒルクライムレース用ローギア化セッティング


そしてトリプルクランクを使わざるを得なかったそもそもの問題点は、Stagesもパイオニアもクランクの規格によって装着可否が制限されるということである。

自分はStagesもDura-Aceモデル、パイオニアもDura-AceかUltegraのみ対応ということで、シマノクランクでBCD74という制限があり、結果、105の旧モデル(FC-5703)という選択肢しか持てなかったわけである。

Trek Emonda奮闘記:ヒルクライム専用マシン化 ~ フロントを28Tにするには



しかし、クランクの制限さえなければ、Suginoが出しているダブルクランクで28Tを実現したりといった選択肢の幅が広がる。

来シーズンから本格的にヒルクライムレースを再開するとなると、やはりクランクの規格に縛られないパワーメーターを用意したいものである。


となると、今ちょうど日本に向けてパワーメーターを準備しなければならないという岐路に立っている上、遅かれ早かれ非クランク型のパワーメーターを用意したいということは、今用意しちゃえばいいんじゃないかという悪魔の囁きが聞こえてくる・・・。




2 件のコメント :

  1. ハブ型はホイールが限定されるからダメだとすると。
    ペダル型か・・。
    そうするとTimeペダルが使えなくなるおそれがあるけど仕方ないのかな。
    そういえばパワータップもペダル型とチェインリング型というのを出したそうな。

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    1. さすが先をどんどん読みにいってますね。Brim Brothersのクリート型パワーメーターがあればシューズ持参だけでパワー計測できるので最強なんですが・・・。

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