去年全く同じタイトルでエントリしているのだが、1年経って同じようなことを繰り返しているので備忘のためにも記録を残しておきたい。
初めての方は非常識な魔改造ぶりに読み進めても何を言ってるのかわからないと思うので前年のエントリをご参照されたい。
平均勾配11%のヒルクライムレース用ローギア化セッティング
ということで、話しは先週末のTさん送別ライドに遡る。
去年はなんとかなったフロントの変速トリプルクランクだったが、先週のライドでチェーン落ちをしたこと、インナー28Tに落とした場合リアの使えるギアの幅が狭まる(5速よりトップ側にするとチェーンがミドルの50Tリングに擦れる)ため、現在インナー側から28T-50T-39Tとなっているのを28T-39T-50Tの(いわゆる正しい)順番に戻すことに。
ちなみに去年の試行錯誤は以下の通り:
一方で平坦区間や下りでは50Tが必要になるので、仕方なくミドルとアウターを入れ替えて30T-50T-39Tというイレギュラーな順番にする。
この点、去年実際にオケモを走った経験からフロントは39Tでも平坦区間はなんとかなることがわかったので、28T-39T-50Tにして50Tが使えなかったとしても問題はない。
ちなみに実際の数値で検証してみると、11速の12-28Tスプロケットとフロント39Tの場合のギア比と各ケイデンスによる速度は以下となる(700x23Cのタイヤ周長である2096mmをベースとしている)。
Front | Rear | Gear Ratio | 90rpm | 100 rpm | 110 rpm | 120 rpm |
---|---|---|---|---|---|---|
39 | 28 | 1.39 | 15.76 | 17.52 | 19.27 | 21.02 |
39 | 25 | 1.56 | 17.66 | 19.62 | 21.58 | 23.54 |
39 | 23 | 1.70 | 19.19 | 21.32 | 23.46 | 25.59 |
39 | 21 | 1.86 | 21.02 | 23.36 | 25.69 | 28.03 |
39 | 19 | 2.05 | 23.23 | 25.81 | 28.40 | 30.98 |
39 | 17 | 2.29 | 25.97 | 28.85 | 31.74 | 34.62 |
39 | 16 | 2.44 | 27.59 | 30.65 | 33.72 | 36.78 |
39 | 15 | 2.60 | 29.43 | 32.70 | 35.97 | 39.24 |
39 | 14 | 2.79 | 31.53 | 35.03 | 38.54 | 42.04 |
39 | 13 | 3.00 | 33.96 | 37.73 | 41.50 | 45.27 |
39 | 12 | 3.25 | 36.78 | 40.87 | 44.96 | 49.05 |
一方、去年のオケモのレースログを見ると最高速度は46.5km/h。ニュートラルカーがペース調整をしていたので最高速度は抑えられていた記憶がある。
そしてオケモより下り勾配があって速度も出やすいホワイトフェイスの最高速度は61.4km/h。
上記表で見ると、とりあえず39-12Tでも120回転で回せば49.05km/hを出せる。もしホワイトフェイス並みに加速したとしても150rpmで61.4km/hを出せるので最高速度(何分間も続くわけではない)であれば問題ない。
ということで面倒くさかったがクランクを外してチェーンリングの変更完了。
が、ローラーで変速を試してみると、事前のイメージ通りはたして50Tには入らなかったのだが、なんとインナーにすら落ちてくれない。
リアをロー(一番インナー側)にしてチェーンラインを可能な限りインナー側にもっていっても変速せず。
e-Tubeのソフトウェアを使って、+12だった調整をロー側最大である-12まで動かしても変速しない。
最後の手段で調整ボルトもギリギリまでインナー側にするが、それでも変速せず。
ただローラーと実走では微妙に違うので、実際のホイールを履いて実走で家の周りを走ってみる。
と、かなり厳しい条件ではあるが、フロントをインナーに動かした後に、リアをトップ側からロー側に多段変速していくことによってフロントがインナーに落ちる傾向があることがわかった。
この「傾向がある」というのがミソで、うまくインナーに落ちなかったり、逆に路面の凸凹の衝撃でインナーに落ちたりと再現性が低く不安定である。
ちなみに今週末のオケモヒルクライムレースでは、ホワイトフェイスと同じく平坦区間が最初にあるのが特徴。
さらに平坦区間が終わるといきなり14%の急勾配が出てくるので、インナーへの変速がタイミングよくできなければそこで試合終了になる。
その後さらに調整ボルトを微調整していき、リアの変速やしばらく回せばほぼインナーに落とせることを確認。
念のためメンテ台でもインナー変速への再現性を確保し、インナー変速はなんとかできるだろうという状態にまで持っていけたのでこれでレースに臨む。
どちらにしろ自分にとってのレースとは一言で表すと「Enjoy!」に尽きるので、お祭りだと思ってEnjoyしたいものである。
非常に専門的に言えば、この記事を友達に勧めます、ありがとう。
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