今回は逃げ恥計算機で弾き出される資産グラフの形から、どのようなパターンがあるかをカテゴリー別に分別していきたいと思います。
パターン | 状態 | 評価 |
---|---|---|
右肩下がり型 | 常に収入<支出 | 破綻へまっしぐら |
山なり型 | 退職後収入<支出 | 99%の人はこのパターン |
右肩上がり型 | 常に収入>支出 | 夢の永久機関 |
右肩下がり型
まずは右肩下がり型です。
これは年間収支が常にマイナスとなるパターンで、現在資産を食い潰していつかは破綻するケースでもあります。
貯蓄の多寡によって破綻次期を先延ばしすることはできますが、破滅に向かっているという方向性には違いがなく、実際問題、だんだんと目減りしていく口座残高とともに精神的にも滅入ってくることでしょう。
つまり、金銭的にも精神的にもダブルパンチを喰らい、破綻に怯えながら暮らしていくことになります。
山なり型
次は山なり型。
このパターンの基本シナリオは、「働けるうちは働き続けて貯蓄を増やし、退職後は貯めた貯蓄を切り崩しながら老後を過ごす」という人生になります。
年金で支出をまかなえない場合、ほとんどの人はこのパターンに属することになるでしょう。
そして将来の年金受給額が低くなるであろう若い世代の人はその「年金で支出をまかなえない場合」になる可能性が高くなります。
鍵は現役時代にどれだけ貯蓄を増やしておけるかで、逆に言えば退職以降は「右肩下がり型」と同じ状態で堪え抜く必要があります。
右肩上がり型
最後は右肩上がり型です。
年間収支が常にプラスとなるため、何年経とうが、120歳まで生きようが破産することはなくなります。
一方、このパターンに入るには常に収入>支出となる必要がありますが、100歳まで働き続けるというのは現実的でないため、年金が支出をまかなえないのであれば、退職以降の収入は資産運用による収益でカバーする必要があります。
そのためには、現役時代にできるだけ種銭を貯めておく必要があり、退職時までにどれだけ種銭を貯めておけるかが右肩上がり型に入るための鍵になります。
つまり、「退職時貯蓄 × 運用利率 > 支出」の状態を退職時までに達成することが必要であり、それはすなわち、収益を生み出す元本を人的資本から金融資本へと移していくことにほかなりません。
必要な支出を払ってもお金が残り、貯蓄が常に増えていく一方であることから、お金がお金を産み続ける夢の永久機関と言えるでしょう。
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