伝説のサドルを求めて・・・第1話:Back to... le Tour 1986
伝説のサドルを求めて・・・第2話:アピュイドセルの歴史を紐解いてみた
伝説のサドルを求めて・・・第3話:ダッシュサイクルのStage.9の補足
伝説のサドルを求めて・・・第4話:アピュイドセル探して
伝説のサドルを求めて・・・第5話:アピュイドセル、Appoggio Lombareのスペック(本エントリ)
伝説のサドルを求めて・・・第6話:アピュイドセル、襲来
伝説のサドルを求めて・・・第7話:アーメル・アンドレ
伝説のサドルを求めて・・・番外編:温故知新?!究極のエアロヘルメット
伝説のサドルを求めて・・・最終話:アピュイドセルで実走
アピュイドセル、Appoggio Lombareが満を持して到着。
箱はこんな感じ。ネットで見たものそのまま。
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中には説明書と。
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本体。
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本体はランバーサポートのパッドと、空力にも貢献するという樹脂製のカウルで構成されている。
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こちらは本体とサドルのレールとを固定するためのアタッチメント。
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レールの後部と先端部分をそれぞれネジを使ってカウルと固定する。
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これは重そうだなぁと思って重量を測ってみると・・・。
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325グラム・・・だと・・・。
さらに20年前のサドル、Turbomaticの重量も測ってみる・・・。
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374グラム・・・だと・・・。
さらにアタッチメントもそれなりに重そうなので測ってみると・・・。
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97グラム・・・だと・・・。
ということで合計796グラム。
88グラムだったStage.9と比べると708グラムも増量である。
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これが22年という時代の進化の結果なのか・・・。
ヒルクライムでの重量増は純粋に速さに直結してきそうなので、ランバーサポートの効果も重量増で帳消しどころかマイナスになりかねないという不安がよぎってきた。
さらに、これだけ重いと重心も高くなるので、ヒルクライム、特にダンシングしてもいいものかと気になった。
が、1992年第9ステージの映像を見て、イエロージャージが思いっきりダンシングしてるんだから大丈夫なんだろうと思うことにする。
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というか、このビンテージなサドルを実際に手にとってみると使うのが憚られる。
自転車の歴史の1ページを飾るといっても過言ではない旧世代の遺物・・・。
「これは本来使っちゃいけないもので、飾っておくべきものなんじゃないか」という気がしてくる。
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実際、Selle Italiaの工場ツアーでも飾られているらしい。
Selle Italia Factory Tour
さらには、ビンテージの希少価値もさることながら、この重量を目の当たりにしてしまうと、そもそも2013年のこの時代に22年前のサドルが通用するのかという不安もある・・・。
というか周りから見れば、バカにされるだけかもしれない。
が、バカでけっこう。
目の前に可能性があるなら試さないわけにはいかない。
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