伝説のサドルを求めて・・・第7話:アーメル・アンドレ

前回からの続き物なので、このエントリから見始めた方はまずは前回までのエントリをご覧ください。

伝説のサドルを求めて・・・第1話:Back to... le Tour 1986
伝説のサドルを求めて・・・第2話:アピュイドセルの歴史を紐解いてみた
伝説のサドルを求めて・・・第3話:ダッシュサイクルのStage.9の補足
伝説のサドルを求めて・・・第4話:アピュイドセル探して
伝説のサドルを求めて・・・第5話:アピュイドセル、Appoggio Lombareのスペック
伝説のサドルを求めて・・・第6話:アピュイドセル、襲来
伝説のサドルを求めて・・・第7話:アーメル・アンドレ(本エントリ)
伝説のサドルを求めて・・・番外編:温故知新?!究極のエアロヘルメット
伝説のサドルを求めて・・・最終話:アピュイドセルで実走




アピュイドセルのステッカーに書かれていた「Armel Andre」の文字。



英語にすると「Studied by Armel Andre」。

初めて聞く名だが、Armel Andreについて調べてみる。

日本語はおろか、英語の情報もほとんどなく、フランスのサイト(もちろんフランス語はほとんどわからないので翻訳頼み)も探してなんとか情報をかき集めてみる。

Le vélo n'est déjà plus celui ARMEL ANDRE est un chercheur

と、アーメル・アンドレはスポーツ人間工学(エルゴノミクス)の権威で、彼のエルゴコンセプトによって5,000人以上のプロ選手のポジションを改善してきたらしい。

その中にはベルナール・イノー、イヴァン・バッソ、ランス・アームストロングも含まれる

シリル・ギマール率いるCastoramaのパーツデザインも担当していたらしく、1992年のタイムトライアルでは、フレーム、ハンドルバー、サドル(アピュイドセル)ともにアーメル・アンドレの設計によるパーツが使われていた。



そのタイムトライアルバイクがこちら。



フレームはMaxi Sport。




さらにこの異形のTTハンドル、Corima Manta





マンタという名称が似合いすぎるほどの造形である。





そして今回特集してきたアピュイドセル、Appoggio Lombare



まさしくこのアピュイドセルは単なる空力ではなく、ポジションニングを追求した人間工学に基づいて発明されたものであったわけである。




4 件のコメント :

  1. 通りすがりの自転車乗り2013年11月12日 8:50

    初心者ロードレーサーさん、面白すぎです。そしてCorima Mantaも手に入れたんですかぅ?

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  2. 一連のサドル探しのエントリが面白すぎます(・∀・)
    サドルも凄かったですがこの異形のTTハンドルのインパクトは一度見たら忘れられませんね。
    成る程、確かにマンタだ。

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  3. 初心者ロードレーサー2013年11月13日 2:21

    Corima Manta・・・、すご~く気になるのですが、唯一eBayで売りに出されているのが10万円以上・・・。アピュイドセルと違ってTTハンドル自体は禁止にならずにいろんな種類が出てるんでまあCorima Mantaは代替効くかなぁと思ってます。しかもこれ、重量は不明ですがすんごく重そうですよね・・・。

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  4. 初心者ロードレーサー2013年11月13日 2:45

    ドンドン長引いて収集がつかなくなってる感がありますが、引き続き見守ってやってください。22年モノということもあってトラブル続きでホントに試行錯誤のサドル道になってます。。。というかアピュイドセルにマンタを装備した当時のTTバイク・・・、あの頃は自由でよかったですね・・・。

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