伝説のサドルを求めて・・・第6話:アピュイドセル、襲来

前回からの続き物なので、このエントリから見始めた方はまずは前回までのエントリをご覧ください。

伝説のサドルを求めて・・・第1話:Back to... le Tour 1986
伝説のサドルを求めて・・・第2話:アピュイドセルの歴史を紐解いてみた
伝説のサドルを求めて・・・第3話:ダッシュサイクルのStage.9の補足
伝説のサドルを求めて・・・第4話:アピュイドセル探して
伝説のサドルを求めて・・・第5話:アピュイドセル、Appoggio Lombareのスペック
伝説のサドルを求めて・・・第6話:アピュイドセル、襲来(本エントリ)
伝説のサドルを求めて・・・第7話:アーメル・アンドレ
伝説のサドルを求めて・・・番外編:温故知新?!究極のエアロヘルメット
伝説のサドルを求めて・・・最終話:アピュイドセルで実走



ということで早速装着してみる。

サドルをシートポスト(Trek Madone 6.9 Proのモデルではシートマストと呼ばれている)に装着する前に、アピュイドセルをシートポストに先に入れておく必要がある。



サドルにはアピュイドセルと固定するためのアタッチメントをつける。



次にサドルをシートポストに固定・・・

しようとするが・・・



できない・・・。

なんと22年前は下から固定するシートクランプしかなかったからなのか、サドルがレールの横までせり出しており、ちょっと肉厚で横から固定するTrek Madone 6.9 Proのシートポストでは六角レンチを入れる隙間がないのである。

こまった・・・。

いきなり装着できずに終了かという不安が頭をよぎる。

が、こんなところで止まるわけにはいかない。

ビンテージのアピュイドセルに手を入れるのは憚られるが、幸いTurbomaticのサドルはけっこう出回っていて、中古では安いものも多い。

ということでTurbomaticのサドルにメス・・・じゃなくてヤスリを入れる



シュコシュコシュコシュコ削っていく。



ところが374グラムもするからなのか素材が硬くて簡単に削れてくれない。



しょうがないからケーブルカッターを持ち出して切り取る。



これで何とかサドルを装着。


そしてアピュイドセルと固定・・・。


できた・・・。




こうしてみるとすごい異形だが、22年前にツールを走ったサドルがついていると思うと感慨深い。



後ろから見ると、固定用のネジとカウルの形が相まって顔に見えてくる




よしっ、こいつの愛称はサキエルにしよう






そんなことを考えながら後ろのステッカーに注目すると、




フランス語で「ETUDIE PAR ARMEL ANDRE」と書かれている・・・。



英語に直すと「Studied by Armel Andre」





なんと、あのArmel Andreの手によるものだったのであるっ!!!!







Armel Andre・・・










誰やねん・・・・・・




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