周りの車の速度が上がり、一番左(イギリス以外のヨーロッパはアメリカと同じ右側通行)のレーンで周囲と同じように流すと時速180kmに達する。が、時折そんな自分たちの車を一瞬で追い越していく車も。おそらく時速200km以上は出ている。
すると遠くに二つの尖塔が見えてきた。あれこそユネスコ世界遺産の1つであり、ドイツで最も観光客が多い観光名所でもあるケルン大聖堂。その観光客数は年間6百万人に上り、2位のベルリンにある国会議事堂の270万人を遥かに凌ぐ。
ドイツで4番目の大都市、ケルンに到着。
ケルンではホテルの裏手にあるホテル所有の屋内パーキングが利用可能であった。
街中には有料の公衆トイレも。
ケルンといえば大聖堂なので、まずは大聖堂へ向かう。
歩いて30分弱ということなので歩いても行けるが、地下鉄兼路面電車のライトレールであるケルンLRTも体験してみたかった。大聖堂の閉館時間もあるので、行きは地下鉄、帰りは歩きで行くことにする。こちらがホテル最寄の駅、バルバロッサプラッツ。
地下鉄の地図。大聖堂を中心に放射線状に伸びている。市の中心では地下鉄だが、それ以外は地上に出て路面電車となっている。
料金はゾーンごとに決まっている。
チケットはプラットフォームで買えるが、自分たちは割引が効くホテルのフロントで購入。
乗る際や乗っている最中も特にチケットのチェックはされない。時折車掌の抜き打ち検査があり、持っていないと高額の罰金(割高なチケット代)を支払うようで、そういえばLA(ロサンゼルス)の電車も同じような形態であった。まあニューヨークも地下鉄以外の電車は改札がないのでこの形態の方がメジャーなのかもしれない。
その名もDom(大聖堂)という駅で下車。地下にある駅から上がって地上に出ると…。
で、でかい。さすがは世界最大のカトリック寺院でドイツ最大の大聖堂(高さのみであればウルム大聖堂が最も高く、ケルン大聖堂は次点)。
そしてこの158mある大聖堂に階段で上れるというのだから、ここは上らない手はない。それに階段を上る筋肉は自転車を漕ぐ筋肉に近いのでトレーニングにもなるし。
大聖堂は後で見ることにして、まずは大聖堂入口の横にある階段を降り、地下一階にある登頂用の入口から入る。
お金を払っていざ上へ。
ひたすら上る。
さらに上る。
階段は狭く、しかも降りてくる人も同じ階段を通るため、時々止まってすれ違いながらまだ上る。
またまた上る。
まだ上る。
なんかカリン塔に登っている悟空の気持ちになりながらも続けて上る。
すると途中で横に入口があり、塔内部に入れるようになっている。
ぐるっと一周すると大きな鐘が。鐘の威力はその後ブルッヘ(ブルージュ)で体験して感動することになるのだが、ここでは鐘が鳴るのを見ることはなく、鐘の大きさだけ見て引き続き上へ。
そして遂に塔の最上部へ到着。
と思ったら、ここからさらに本当の先端部分まで上れるようになっている。
ここからは高所恐怖症の人は行かない方がいいと思われるほどの道のり。
工事現場のような薄い金属板製で揺れる階段を上る。
そこには大聖堂が織り成す天然の窓。
そして絶景。
遥か彼方までライン川の流れを見ることができる。
昔の人も大聖堂の中からこうしてケルンの街並みを見ていたのだろう。
ライン川に架かる橋とその対岸。
明日の朝はあそこまでサイクリングに行こうと思いながら写真を撮る。
塔の上は落書きだらけ。
中国語に韓国語。
日本語の落書きも。心ない落書きをしておいて「心と心」とはよく言ったものである。
二つの尖塔のもう一方が見える。
工事中だが、よく見ると、どうやらエレベーターを設置中のよう。さすがに老若男女にとって誰でもアクセスできるようにするために、エレベーター化プロジェクトが進行中らしい。
風は強かったがしばらくケルンの街を眺めていた。
行きと同じように上る人たちとすれ違いながら地上へ降りる。
次は大聖堂の聖堂内へ。
ケルン大聖堂はその塔だけでなく、カトリックにおいては重要な巡礼地となっており、バルタザール、メルキオール、カスパールの東方の三賢者のものとされる遺骨が納められていることでも有名。
大聖堂内部。これまたでかい。ニューヨークにあるセントパトリック大聖堂とは規模も歴史も大違いである。
その後大聖堂を出て外へ。こちらは大聖堂の西側。
強風だなぁと思ってると、駅前の広場に風で倒れた大量の自転車が…。まるでレースの大量クラッシュの跡のようだ。
ぶっちゃけケルンの観光名所といえばダントツなのが大聖堂なので、あとはホテルへ歩きながらケルンの街を散策。
近くのアイスクリーム屋でジェラートをいただく。
さらにお土産を購入。定番のマグネット。
路面電車に沿って歩く。
そしてスーパーにも寄る。ドイツのスーパーでは盗難防止のためか、買い物カートも硬貨を入れて使うようになっている。そういえば、ニューヨークの地下鉄ではトイザらスの買い物カートで持ち物を運ぶホームレスを見たことがある。
ちなみにドイツもベルギーや香港と同じく、ビニール袋をくれないので自分で買い物袋を持っていくか手で持つしかない。途中で中華系のスーパーが。
ついついニューヨークのチャイナタウンと比べてしまう。中には賞味期限が1年以上過ぎているものも…。おそろしい。ちなみにこのスーパーの中に日本人の女性二人組みがいた。ホテルにもバックパッカーらしき男性二人組みがいたし…。こんなところにも日本人はいるんだなぁと感心。
他のスーパーにも寄る。さすがはドイツ。ゲロルシュタイナーのスプリングウォーターも多い。
実は自分はスーパー好きである。単に観光客として、観光客向けの街を見るのではなく、地元の人に混じって現地の生活の日常を体験できる。
しかも百貨店みたいな高級店と違って値段も庶民価格なので、いろんな現地の味を楽しむことができる。
まあ単にジャンクフード好きなわけであるが、ヨーロッパはパプリカ味のポテトチップス系が多くある。
京都の人が毎日八つ橋を食べているわけではないし、浜松の人が毎日うなぎパイを食べているわけでもない。こんなスーパーでの食品にこそ現地の生の味があるのである。
ということで、チョコチップ入りのヨーグルト。アメリカや日本では見かけないが、ヨーグルトとパリパリのチョコチップの食感がマッチして中々の美味。
さらにドイツのエナジードリンク。ドイツ語でかかれるとエナジーつきそうである。
そんなこんなで就寝。
屋内駐車場の立地も良いしシャッターの暗証番号もあるので、翌日の朝はケルンサイクリングで決まりである。
0 件のコメント :
コメントを投稿