Tacx Training Software 4.2 後編:Google EarthプラグインのGPSライド機能

Tacx 4.2でバージョンアップされた機能は主に2種類。




■Virtual Realityのバンクコース

Virtual Realityでトラック競技用の仮想バンクコースが追加されている。



といっても、負荷が常に変わる勾配シミュレーションと違って、平坦な屋内トラック競技をシミュレートするのであれば通常のローラーで十分である。

そしてそもそも前回ご紹介した通り自分はVirtual Reality自体の機能をほとんど使わない

ということでまあこの追加機能はどうでもよいかなぁという感じである。


■Google Earth連動のGPSライド

これが今回のメインバージョンアップである。

といっても、Googleのライセンスが厳しくなり、ユーザー側で年間ライセンスの購入をしなければならなくなったためのバージョンアップである。



ちなみに年間30ユーロ



自分としては定期的に支払うものより買い切り型の方がよいのだが、勾配シミュレート機能は近くに山がないブルックリンに住む者としては欲しい機能なので迷わず購入。

ただ、単に有料になるだけではアップデートする人がいなくなると思ったのか、それに合わせて機能強化もされている。

その一つ目がストリートビューの追加



画面の表示域も何パターンか切り換えることができる。



ストリートビューのみの表示も可能。



惜しむらくはストリートビュー表示ができることを今になって知ったことであろう。すでに今年のイベントはほぼ終了してしまっている…。

ちなみに見ていただくと分かる通り、ストリートビューのカメラはかなり広角になっているためか、直線のはずの車線も、近くになればなるほど歪んで見える。



そしてストリートビューがない場所ではGoogle Mapの地図が代わりに表示される



さらに拡大俯瞰表示でも、これまでよりも道の起伏がわかりやすいようになっている気がする



それこそ、シミュレーションで走りって画面を見ながら、「もう少しで下り坂」だったり、「さらに勾配がきつくなる」といったことを考えながらペダルを回すことができる



そして意外と役立つ機能が、自動ルート作成である。

これまでのGPSライド機能では、自分で一つ一つポイントの地点をクリックして走行ルートを作成していかなければならなかった

2つのポイントでは直線しか作れないため、もちろんコーナーや九十九折が続く場合などは、道に沿って何個もポイントを作ってカーブを再現する必要がある。

これが4.2からは、起点と終点をクリックするのみで、道路に沿って自動作成してくれるようになった



手動の場合、クリックのポイントがずれるととんでもない勾配になったりすることがある※ので役立つ機能である。

※ちなみに乗鞍のコースを手動作成した際、九十九折の上側と下側が混ざってしまったせいか、18%とマイナス18%の勾配が連続するようなありえないシミュレーションになったことがある。

こちらは先日ご紹介したGreylockヒルクライムTTのコース



東京、大阪間のキャノンボールも始点と終点をクリックするだけでこの通り。渥美半島から海の上を走ってる気がするが気にしない!(笑)



特にレース前のシミュレーションでは、実際のコースの勾配をシミュレートすることで、ギアの組み合わせやアウター、インナー区間の確認等、レース戦略にも利用することができる

そして別途ご紹介したいGarmin Edge 800の機能と合わせるとすごいことになる

ということで、単なる室内トレーニング機器だけでなく、対レース戦略としても利用している自分にとってTTSの4.2は良いアップグレードであったと思う。


4 件のコメント :

  1. いつの日か外に出ることなくツーリングを楽しむ(?)ことになるのかなあ。
    VestもヤッケもArm Warmerも要らない。Tread Millよりは楽しそうですが。
    田舎道は
    ��.きれいな景色
    ��.美味しい空気
    ��.うまい(郷土)料理
    ですが、NYの場合、3つ目がないので小生としては、ローラで済ますことが多くなります。

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  2. 初心者ロードレーサー2012年9月28日 1:38

    風を体に受けるのが大好きな自分としては風と自然の匂いを味わえないのでやはりツーリングに勝ることはないんだと思います。あくまで普段のトレーニング用という感じでしょうか。
    おっしゃるとおりNYには上手い料理がないのが辛いですね。峠茶屋的なものがあればそれこそそこに辿り着くのを目標にがんばれるのですが、待っているのが油たっぷりのフライドポテトではやる気も失せまする・・・。

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  3. 「Garmin Edge 800の機能と合わせるとすごいことになる」がすごく気になります!
    自分は引っ越しでTACX専用のPCが行方不明になり、困っています。
    やっぱり新しいPCかぁ?

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  4. 初心者ロードレーサー2012年9月29日 10:09

    はい。けっこうレースやTTで役立ちそうなコラボができます。Garmin Edge 800をご紹介するときに併せて取り上げさせていただきますのでよろしくお願いします。私の場合、インドアトレーニングはTacxオンリーになってますのでPCの横に自転車セットしています。

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