はっきりいって自分は音楽には縁のない子供時代をすごしてきた。
楽器はまったく習ってこず、やったことといえば学校でのピアニカや縦笛程度である。
が、高校に入ってからカラヤン指揮のベートーベンの第九を買って聞きまくったり、ジョージ・ウィンストンにはまったりしていた。
おかげで大学のドイツ語の授業で第九の歌詞を丸暗記していたくらいにまでなったのだが楽器の方はからっきしで、体験入部的な感じで大学一年のときに少しだけ入っていたクラシックギターも途中で挫折していた。
ところがジョージ・ウィンストン好きが高じて、大学のときに思い切ってYamahaのCS-6xという知る人ぞ知る(?)シンセサイザーを購入。(今から思えばシンセサイザーを買っていた時点で迷走してたのだが…)
さらにピアノ音源のサウンドボードをCS-6xにインストールし、当時はパソコンやインターネットが普及し始めた頃で、MIDIにも手を出してSC-8850というローランドのMIDI音源やTascamのデジタルミキサーまでゲットして音楽街道まっしぐら…になるはずであった。
しかし譜読みで躓く。
ジョージ・ウィンストンの楽譜まで買ったものの、Longing/Loveの曲の冒頭を少し押さえれる(とてもではないが「弾ける」という表現は使えない)くらいになったところまででいつの間にかシンセサイザーを触らなくなっていき、就職、引越しと生活環境が大きく変わっていくなかでピアノから離れて行き、CS-6xもオークションに出して処分してしまったのである。
時は流れ、2013年の3月。
そんな熱を再燃させたのはYouTubeでパソコン連動型の光りナビゲーションキーボードを見たことであった。
Tacxにしろ、CycleOpsにしろ、デジタル人間でガジェット好きな自分は「パソコン連動」という言葉に弱いのかもしれない。
が、敢えて良い言い方をすれば、固定ローラー台やキーボードといったスタンドアローンの既存デバイスを、パソコンを使ったシナジー効果で昇華できることに魅力を感じているのかもしれない。
固定ローラーもパソコンにつなげてやれば自作も含めて無数のコースをシミューレーションして、無数のトレーニングプランで練習することができる。
キーボードもパソコンにつなげてやれば、それこそクラシックからポップスまで、無数のMIDIを使って練習をすることができる。
これだったら譜読みの手間がずいぶんと省けるのではないか…。
というこれまた邪道なきっかけで大学時代から引き摺っていた挫折に挑戦しなおそうと思ったわけである。
ピアノ!いいですね~。私は高校時代に音楽の授業でちょっと習い、すぐに才能のカケラもないことに気付きました。
返信削除両手で複数の鍵盤を同時に、しかもメロディーと和音を左右で…もう頭の中は何が何だかw
話はそれますがロードレースには音楽の、とりわけジャズの要素が含まれるのかもしれないと以前から感じています。
トレインを組んで先頭交替を繰り返すとき、各人は個々の能力を発揮しつつも、相手の呼吸に合わせて一体となる。
アタック合戦やゴール前数キロの駆け引きのときは、さながらフリージャズの様に、時に相手の不意をつき、時に相手に同調する。
ロードレースを観戦していて、アタックする選手と、それにすかさず対応する選手に笑みが浮かんでいるように見えることがあるのは、そこに演奏する楽しさ?のようなものが、ひょっとしたらあるんじゃないかと…。
おお、ピアノとロードレースの関係の考察とは恐れ入りました。
返信削除たしかに以前ピアノにハマル前に、スマートフォンにメトロノームのアプリを入れてケイデンスの参考にしたり、ちょうど90回転になるようなリズムの音楽を聴きながらローラー回したりしてたんで、リズム感という点では自転車に共通するものがあるのかもしれません。そういえば弱虫ペダルにもベートーベンの曲に乗りながらペダリングするキャラが登場しましたし。ジャズのスイングのリズム等々は通じるものを感じますね。