ヘントもルクセンブルクと同じく、新市街と旧市街で分かれており、比較的現代風な新市街から運河沿いに歩いて行くと、中世時代の町の中心であった旧市街へ辿り着く。
そこにはタイムスリップしたかのような中世の街並みが表れる。
石畳の道に馬車。
ヘントは、さらに西にあるブルッヘ(ブルージュ)と同じく、川に囲まれた運河の町であり、運河を中心に両側に街並みがある。
そんな中、ワッフル屋を発見。手前の白い建物の一階がそう。
安い。ニューヨークだと安くて5ドルはする。
その場で作ってもらう。
チョコレートがけワッフル。シーズン前のコンディション調整中の今ではちょっと躊躇してしまうくらいの甘さ。
だが、美味い!
元々ワッフルはたいして好物ではなかった。単にホットケーキ的なものを格子状に焼き上げただけじゃないかと思っていたのである。が、このワッフルはこれまでの世界観ではなくてワッフル観を変えてくれるものであった。ちなみにワッフルには様々な種類があり、ベルギーワッフルにはブリュッセル風とリエージュ風があるが、これはリエージュ風。
しばらくあるいてフランドル伯居城(Gravensteen)まで行くが、既に閉まっていた。
Gravensteen観光は翌日にすることにして、元来た道を戻る。
ヘントでは運河クルーズが観光ツアーで有名ということもあり、自分も乗ってみることに。
30分コースや50分コースがあるが、30分コースを選択。運河の両岸にはボートハウスがあって、その場で申込みできる。
ボートに乗り込む。
いざ、出発。
歩き疲れた足を休めるのには丁度よく、ボートに揺られて解説を聞きながら涼む。
視点が少し低くなるだけでかなり印象が変わる。
なんというか迫力のある街並みである。
運河沿いには青春を謳歌するカップルが。
こうして古都で悠久に流れる運河を見ながらいちゃついている。
しばらくはメインの運河を南へ進む。
鐘楼へと続く橋の下を通り、
南へ抜けたところで向きを変えて北上。
出発地点を通り越してさらに北へ。
ギルドハウスを通る。
先程徒歩でやってきたフランドル伯居城の南側を西へ。
水辺に聳える砦は雰囲気が出ている。
支流に入ってさらに奥へ。
北西方向へ進む。
30分といっても結構長く、奥へ奥へと進んでいく。
ときには頭があたりそうなほど低い橋も通る。
ここまで来ると旧市街の中心地とは違ってのどかな感じである。
町中に聞こえる鐘の音は旧市街の中心にある鐘楼から鳴り響いている。
といってもやはり雰囲気のある彫刻があったりする。
単なる橋なのだが、こういった彫刻が特別な雰囲気を醸し出している。
そしてついに終点。この砦で引き返す。というかこの砦が翌日のサイクリングで役に立つとは、このときは思いも寄らなかった。
柳でできた自然のトンネルを通る。
フランドル伯居城が見えるところまで戻ってきた。
それにしても感心したのはこのガイドである。オランダ語、英語、フランス語の3カ国語を切り換えながら説明をしていく。
しかもどの船のガイドも若いイケメン男性が多い。
その中でも我が船のガイドはイケメン度が高かった。
出発地点の船着き場に戻ってきて下船。
その後はお土産屋に寄る。でっかい1ユーロコインのチョコ。
アイスクリーム。これも安かった。
腹ごしらえをして、今度は運河から離れて鐘楼のある中心へ歩く。
そんな中、ふと目に入ったものが気になった。おわかりになるだろうか。奥の自転車のサドルがフルカーボンなのである。まさかこんな街乗りの自転車でフルカーボンサドルを拝むことになるとは。
こちらはマリオットホテルのレンタル自転車のようである。
そして聖ニコラス教会に到着。
その奥に見えるのはヘントの鐘楼。世界遺産の一つである。
右手に見えるのは聖バーフ大聖堂。
とりあえず一通り観光を終えてホテルへ向かう。
途中でみかけた雑貨店にはナインチェ(日本語名はミッフィー)が。さすがオランダに近いだけのことはある。
一応通りには通りの名前がわかるようになっているので、地図を見ながら歩けば迷うことはない。
新市街に戻ると石畳ではない舗装路が。
ホテルに到着して夕食を食べる。
こんなヘンな広告も貼られていた。
その後、せっかくだからヘントの夜景を見に行くことに。
というのも、夜のヘントを見ずにヘントを見たことにはならないと観光案内に書いてあったからである。
こちらは鐘楼方面。
観光客も多いので治安の面では不安が少ない一方、急ぐ人は少なく、ゆったりとした雰囲気が流れていた。
ただ、ギルドハウス近くに行くと、パブがあるためまだまだ長い夜を楽しむ人々でいっぱい。
オルベアのロードバイクもあった。
夜の散歩もそこそこにしてホテルへ戻る。
そんなこんなでヘントを満喫した一日であった。
というか、この日の朝はルクセンブルクで聖霊城塞をサイクリングしていたことを考えると、今から思えば随分濃厚な日々を送っていたものである。
欧州遠征記いつも楽しみに見ています。
返信削除単純にヨーロッパ旅行記でも、これほど濃いものは中々無いと思います。まして自転車事情などは唯一では。
街角や名所の写真も良いです~
見ていて思ったのですが、欧州のタウンサイクルは前カゴのあるものが少ないみたいですね。
逆に日本ではママチャリの前カゴを外して走ると、なぜか路上を裸足で歩くような注目のされ方と気恥ずかしさをおぼえますw
NYでも、前カゴのついた自転車はやはり少ないですか?
ありがとうございます。
返信削除ご参考になっているようで幸いです。書き始めてみると、思ったより大変で全部書き終えれるか不安でしたが、あとはブルッへとアントウェルペンとブリュッセルの3都市なのでシーズンが始まる前に書き上げたいと思います。
おっしゃる通り、そういえば前カゴをつけている自転車は少ない気がします。ニューヨークも同じで、メキシカン系のデリバリーの人たちも、(カゴを使わずに)ハンドルバーの両側にぶらさげてデリバリーしている感じです。あとはクロスバイクやピストを乗ってる学生だったりメッセンジャーは、リュックやメッセンジャーバックを使ってる感じですかね。ちなみにチャイナタウンとかでは、ごく一部、すごく広くて浅い前カゴを付けてる自転車をみかけることがあります。