ヘルメットのサンバイザーは必要か?

今回はヘルメットのサンバイザーの話。

以前、会社の人とBike MS New YorkというCentury Rideに参加したときに、「サンバイザーはつけてない人が多い」と言われたことがあった。

というのも、プロのロードレーサーはつけてない人が多いので、それを真似して気合いが入っているローディはつけないのだそうだ。

といっても、ただでさえ頭がでかい自分はキノコ頭になってキノピオのようになっている。頭の影を見ると、思わず「ありがとうマリオ。でもピーチ姫は別の城にいます」と言いたくなるほどである。



というわけで、つけたほうが先っぽがシャキーンとして攻撃的で見栄えがするし、眩しくなるのを遮るという本来の目的もあるので、単にプロの真似だけするのもどうかと思い、審美性を追求する意味でもつけたままでいた。

ところが、前回のロングアイランド一周ライドの最中に目が覚めた。

そもそも、ロングアイランド一周ライドでは初めてステムを80mmから130mmに変えていたので、最初からスタイルは前傾姿勢気味だった。そして二日目・・・。

二日目ともなると一日目の疲れがどっと出て、無理なく力がペダルに伝わるようにと、自然と前傾姿勢になっていった・・・。

亀仙人のところで悟空が修行してたときに、ぼろぼろに疲れた状態の方が余計な力が入らずにベストのパンチが打てたように、勇者ダイがアバン先生の訓練を受けていたときに訓練後の方がスパッと岩が斬れたときのように、このときのライドでも二日目になり余分なところに体力を使う余裕がなくなっているからか、自然に最適なポジションに馴染んで行ったんだと思う。

そうすると視界が狭くなる。
常に路面に気を使いつつ、少しでも先の路面状況が見たい一方で、前傾姿勢を崩すとスピードがでないし疲れる。

で、そのときになってやっと気付いたのだ・・・。

サンバイザー・・・、邪魔。



もちろん本来の目的である、日光で眩しくて見にくくなったり、雨が目に直撃するのを避けたり、日焼けするのを避けたりといった効果はあるんだろうけど、それに比べれば視界が狭まって路面状況が見にくくなる方がよっぽど危険だ。路面の悪いところを通るだけならまだしも、岩やガラスに乗り上げればパンクの危険があるし、最悪、転倒や交通事故につながることだってある。

というわけで極限状態になって初めてわかったベストなスタイル。
走りながらサンバイザーを取り去ってポケットに突っ込んで、その後の一日半を快走した。

結論、サンバイザーはなくていい。




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