昨日は重量にフォーカスして軽量である点について触れていたが、昨日のエントリにもある通り、軽いだけだったら他にも軽いサドルがあり、その中でStage.9にしたのには訳がある。
その点、すでにコメントでライカさんが気付かれていたが、このサドルはいわゆる「TT特化型サドル」であり、もっと言うなら、「前乗り専用サドル」といっても過言ではないと思う。
と、もったいぶっておいてなんだが、Stage.9の説明に入る前に、そもそも穴あきサドルについて取り上げておく必要がある。
まずはこちらの記事を(英語で恐縮だが)読んでみていただきたい。
The no-nose bike saddle faces a marketing problem
Stage.9も先端部分で一応繋がってはいるものの、No-Noseサドル(鼻(先端)がないサドル)と同じコンセプトである。
ちなみにこれまで使っていたSelle SMPも同様にアソコに優しいサドルとなっている。
中間が開いているサドルといえば、アソコへの圧迫防止というイメージが強い。
事実、上の記事でもそのことが触れられている。
シュレーダー博士は述べる「アソコは圧力に耐えれるようにはできてない」
そりゃそうだ。
彼の研究のタイトルは“Cutting Off the Nose to Save the Penis,”
アソコフレンドリーでないサドルでは、数分でアソコの血中酸素濃度は80%も低下するらしい。
実際にシュレーダー博士はシアトルの警察官でその有効性を検証しており、アソコの痛みを感じた警官は通常サドルの75%から、No-Noseサドルでは20%まで低下したとのことである。
そして実験が終わったあとも、そのうち90%の警官が同じNo-Noseサドルを使い続けている。
ちなみにNo-Noseサドルのメーカーとしては以下のものがある。(このうちTTやロードに使えるのはI.S.M.くらいだろうが・・・)
BiSaddle
Spiderflex
I.S.M.
先が繋がっているので厳密にはNo-Noseではないが、股間部の圧迫を防ぐという点では同じコンセプトとして考えてよいのであれば、ダッシュサイクルはもちろん、Selle SMPやSelle Italiaも同じ部類のサドルを出している。
通常、No-Noseサドルは穴が開くものの、穴が開くことで表面積が増えたりパッドも増えることから重量増になることが多い。
が、Dash CycleのStage.9は穴あきサドルでありながら88グラムという軽量を実現している点で秀逸といえよう。
ということで、穴あきサドルの特集みたいになってしまったので、Stage.9については次回に取り上げたいと思う。
この記事を見てNo-Noseサドルの「ISM アダモ タイムトライアル」を購入しました。
返信削除ローラー台専用自転車に取り付けて使用してみましたが、これが実に快適でした!(*´∀`*)
以前は40分を過ぎると局部の血流障害が起こって辛かったんですが、これは2時間以上乗っても全く辛くならない!
こんな事ならもっと早く導入していればよかったですね。
重量は300グラム位ありますがローラー台専用ですから何も問題なしです。
良い情報感謝です!
おお、ISMをご購入されたとはっ!
返信削除私もISMはパッドも厚そうでお尻に優しそうな形状に惹かれながらも重さでDash Cycleにしましたがローラー台専用であれば問題ないですね。それにしても2時間以上ローラー台とは・・・。シーズン初から飛ばしてますなぁ。見習わないといけないです。(`・ω・´)