腹痛と全身疲労によりキャンプから帰ってきてそのままベッドへ直行。
寝ていると全身が熱くなってきて熱を測ると38度5分。
こりゃ風邪と腹痛を併発したかと思いとりあえず休息を続けることに。
そういえば思い当たる節がある。
風邪はマイナス8度の中走行して体中を冷たくした上、ぬるま湯のシャワーを浴びたため。腹痛は8日過ぎたパンを食べたためである。
が、あまりの全身疲労感と腹痛、そして出てきたモノの水差加減に4年前の記憶がデジャヴする。
そう、それは4年前の12月に苦しめられたノロウイルスのそれと同じ症状だったのである。
ノロウイルス・・・。
ノロウイルスの詳細はWikipediaでも見ていただきたいが、いわゆる「お腹の風邪」と呼ばれる症状で、発熱、下痢、嘔吐を伴う食中毒の一種といっていい。
感染経路は感染者の汚物(嘔吐物含む)が乾燥して空中に離散した粉塵感染だったり、汚染された水を飲んだためだったり、潜伏期間は24時間~48時間で発症。
・・・。
当初は、マイナス8度の走行+8日過ぎたパンが原因だと思っていたが、どちらも発症する5時間前のこと。
ちなみに発症の46時間前、雪中ライドを終えてキャンプ場にたどり着いたときに飲んだ水に赤い繊維っぽいのが浮いていたなぁ・・・。
そうだったのだ。原因はあの水だったのだ。
よく考えれば(よく考えなくても)水の中に赤いものが入っているなんておかしいじゃないか。
というわけでノロウイルスに侵された当日、キャンプから帰った後はひたすらベッドに臥す。
何度もトイレに行くがその度にトイレまで歩くのすらきつい。発熱と全身疲労で歩くのすらままならない状態だ。
そしてノロウイルスにかかったことのある人ならわかると思うが、このウイルスにかかると腸の機能不全に陥り、後ろから出て行くものが全て水を含んでしまう。つまり腸の水分吸収が働かず、腎臓へ水分が完全に移動できないために、大きい方をしようとすると後ろの出口からも水がぶしゃーっとでてくるのだ。
ちなみに括約筋がまるで活躍しないので、肛門がその名の通り「門」としての役割を果たさずに素通し状態、楽市楽座である。咳をするだけでも、くしゃみをするだけでもその衝撃で後ろから出てくる。ゴホッゴホッっと咳をすると、それと同期してビシュビシュっと後ろから出て行くのである。「お前は出なくていいんだっ!おとなしくしていてくれっ!」と何度思ったことか・・・。
一日目はそんな感じで過ぎていく。夜も1時、2時、3時、4時、6時とほぼ一時間置きにトイレにいくため寝不足になる。さらにトイレの住人となるため、肛門付近が何回も拭かれて皮膚が擦れてトイレットペーパーをあてがうだけで激痛が走るようになる。つまり、一般的なノロウイルスの症状といわれる発熱、下痢に加え、寝不足と肛門の激痛にも苛まれることとなったのである。
二日目、なんとか歩けるようにはなったので気合で会社へ行く。が、トイレの住人には変わりなく、午後には力も尽き果て早退。加えて、嘔吐感もあり食欲がわかず、もし食べても吐き出すことになりそうなので固形物を口に入れる余裕もなく、ヨーグルトや味噌汁等の流動物を食べて栄養補給をする。家で再び床に臥せるが体温は37.5度。昨日に比べればよくなっている。一休みして夜になったら少しだが食欲が出るようになったのでお粥を食べる。さらに時間が経つともう少しよくなったので、お尻をだましだましローラー台でアクティブリカバリー45分(するなよ)。
三日目、だいぶ良くなり、ついにオナラができるようになった。二回のノロウイルス経験によれば、オナラができれば快方に向かっている証拠である。というのも、発症中は肛門内には水が溜まっているのでオナラをしようとすると水が出てきてしまう=トイレに行くことになる。ところがオナラができるということは、水ではなく空気が溜まっているということであり、それはとりもなおさず、水が腸の段階で吸収されていること、腸の水分吸収機能が正常に戻ってきていることを示している。
四日目、出てくるものも正常に戻ってきており、ほぼ完治。病気後なので激しい運動は避けて通勤ライドも控えたがやっと完治。
というわけで、キャンプ後にまで悪影響をおよぼしたノロウイルスの恐怖は去っていった。結石の激痛に比べればまだマシだが、かかるたびに二度とかかりたくないと思う病気の一つである。
0 件のコメント :
コメントを投稿