楕円チェーンリングの実質ギア
ちなみに、それまで使っていた真円のチェーンリングはコンパクトの50、34Tであった。それに対して、今回は一般的にコンパクトクランクで使用されるBCD110仕様の50、38T。
この点、アウターのRotor Q-Ringsの場合、長短比が1.1であるため、一番軽い箇所(楕円の半径が最小となる箇所)では47.5T相当のギアとなり、一番重い箇所(楕円の半径が最大となる箇所)では52.5T相当のギアとなる。
一方、インナーのOsymetricの長短比は1.215。よって、38Tの場合、ギアの幅は33.9T から42.1Tまでとなる。
楕円にしてからのヒルクライム大会でのスプロケット(リアギア)は、ホワイトフェイス、グレイロック(未エントリ)で28Tまで用意し、グレイロックでまだ足りないと感じ、グランフォンドガンクス(未エントリ)では30Tまで用意した。
が、上記の通り、38TのOsymetricの場合、ギアを踏む箇所では42.1T相当となり、ノーマルクランクの39Tよりもよっぽど重くなるので、フロント×リアのギア比で考えると軽すぎるわけでもなかったわけである。
ちゃんぽん楕円チェーンリングの効能
一見キワモノっぽく見えるOsymetricにRotor Q-Ringsというちゃんぽん楕円チェーンリングであるが、意外なメリットもあったりする。それが長短比の違いによる発動筋肉部位の違いである。
ベストポジションは通常、(ベストというくらいだから)1つに決まるものであるが、長い距離を走る場合、疲れ具合によって「ベスト」が変わることがある。例えば、ロングライドで同じ筋肉への負担を軽減させるためにサドルに座るポジションを変えたりといった経験もあるかと思う。
この点、OsymetricとRotor Q-Ringsでは長短比が異なり、上死点、下死点における必要トルク割合が異なるため、機材の面から使う筋肉を変えることができる。
すなわち、インナーのOsymetricではよりピンポイントの押し足型ペダリングとなり、アウターのRotor Q-Ringsでは、より全体的に回すペダリングをすることになる。
ヒルクライムでアウターを使う場合は、一部の勾配が緩くなった区間や平坦区間において高回転でスピードを出すことが多いため、基本はインナーのOsymetricを中心に使いつつ、一部区間でアウターに切り換えることで、インナーで使う筋肉を休ませるのに一役買っているのである。
ということで、こと「使い分け」という観点から見た場合、意外と理に適っている組み合わせなのかもしれない。
前回のコメントへの回答ありがとうございました&お手数おかけしましてすみません。
返信削除RotorとOsymetricの組み合わせに意外な効能が…これは流行る!w
筋肉部位といえば、初心者ロードレーサー様はペダリング時に大殿筋って意識しますか?
私は今のところ「ハムストリングスで踏んで腸腰筋で引く。ガチャ踏みでは勝手に大腿四頭筋が発動」という感じなのですが、大殿筋は全く意識して使えてない…というか意識すらできませんw
大きな筋肉?なので動員してあげたいところですが…
意識すらできていないということですが大臀筋は押し足のフェーズで使われるので意識していなくてもすでに使っていると思います。この点、私は今のペダリングになってからは、個々の部位の筋肉を意識するというより、必要な所作(例えば抵抗を出さずにペダリングをする行為)をするために必要な動きをし、その結果として筋肉が使われているという感じに近いかもしれません。どの筋肉を動かすかという手段より、どのような動き、力を発揮したいかという目的の方に注目し、意識するイメージです。
返信削除凄いチャンポン具合で多分雑誌の類では紹介される事の無い組み合わせですが非常に貴重なレビューだと思います(笑 以前Rotorの日本代理店の方に聞いた話では通常53Tの場合はQringでも同じ53Tで使って下さい、との事でしたが実際踏んでみての感触はどうですか?やはり歯数大目に感じますか?
返信削除機材で筋肉を使い分けるってのは面白い発想ですね、案外将来的に機材の向かう方向なのかも...
真円と楕円の歯数ですが、たとえ最大歯数部分が真円ギアより大きくなっても、通常のタイムトライアルや平坦で回す分にはデッドスポット(上死点、下死点)を速く通過できる分、慣性(勢い)がパワースポットの入りで有利に働いているのか最大歯数の差をそれほど感じません。
返信削除一方で、10%を越える勾配だったりすると慣性のメリットが減って、より「踏むペダリング」になるため、最大歯数部分のギアがダイレクトに要求トルクとして反映され、歯数の違いを感じることが多いです。