そして7月後半、やはりメインをOsymetricで行こうと決めて、これまでFSAのGossamerで試していたOsymetricをメインのTrek Madone 6.9 Proに装着することに。
そこで問題が一つ。
Trek Madone 6.9 ProにはCinQoのRotor Q-Ringsが装着されており、クランク(というかスパイダーアーム部分)にパワーメーターがついているため、パワーメーターの機能を保持したままOsymetricに変えなければならない。
そもそも物理的に交換が可能なのかという点があり、とりあえず試してみることに。
まずはRotor Q-Ringsのチェーンリングを外す。
Rotor Q-RingsからCinQo本体のクランクを引っこ抜き、
CinQoのスパイダーアームに、
Osymetricのアウターチェーンリングを装着…。
が、合わない…。
Quarq CinQoのスパイダーアームとOsymetricのアウターチェーンリングが干渉してしまい、あと1ミリというところで装着することができない。
ネットで調べてみたところ、干渉部分を削って装着している人もいるようで、たしかにOsymetricのチェーンリングはかなり薄っぺらいので削れそうな気はするが、ぶっちゃけアウターはヒルクライムではほとんど使わないのでそのままRotor Q-Ringsをはめておく。
一方で、ありがたいことにインナーチェーンリングは干渉せずに装着することができた。
そこで気になるのはパワー計測。
チェーンリングを交換するとパワーの測定値がずれる可能性が高く、場合によっては見当違いなパワー値が出る場合がある。
その場合はQuarqに送ってスロープ値を校正し再設定してもらう必要がある。
が、アウターチェーンリングはRotor Q-Ringsを変更しないためか、インナーだけOsymetricにした分にはパワー値が大きくぶれることもなく、自分のトレーニング用としては十分な精度を出してくれた。(もちろんチェーンリングは指定トルクで装着している)
ということで変則的ではあるが、インナーはOsymetric、アウターはRotor Q-Ringsの組み合わせでいくことにしたのであった。
Rotor、Osymetric、CinQoのちゃんぽんというすごい事態になってきましたねw
返信削除それがキワモノコレクターアイテムでなく、あくまで実戦投入のためというのが素晴らしいです。
さて楕円リングについて、気になっていることがあるのですが教えてください。
このパーツはトルクのかかるポイントで高負荷に、逆に上下死点では速やかに通過させようというコンセプトですよね。
しかし激坂にバイクを持ち込んだ場合、このポイントがずれてしまうという可能性はないのでしょうか?
ド素人が2012年ツールのワンツーを飾った機材にケチをつけるみたいで恐縮ですが…
激坂にもよりますが、例えば20%の激坂が組み込まれているコースでも、20%の区間は全体から見ればほんの少しでしかないと思います。そう考えると、一瞬の激坂よりも全体的な勾配(=平均勾配)で影響があるかを考えるのが実践に即していると思います。
返信削除この点、私がこれまで走った数ヶ月では特に不都合(勾配によって踏み込みポイントがずれてしまう)を感じることはありませんでした。といっても感覚的なものだけでは客観的な説明にならないので、例えば乗鞍の平均勾配で約6.3%と考えると、チェーンリングも6.3%分手前側に傾くことになります。
では6.3%の傾きが踏み込み位置にどれくらい影響を与えるかですが、斜度90%で水平のバイクが垂直になる(つまり3時の踏み込み位置が12時になる)ため、30%で1時間分のズレが発生します。よって、6.3%を○時という踏み込み位置に換算した場合、例えば3時の踏み込み位置は2時47分ちょっとになり、踏み込みタイミングとしてはほとんど影響がないものと思われます。
ちなみにQ-Ringsの場合は、OCP(Optimum Chainring Position)という機構(ひらたくいうとネジ穴が3個並んでるだけですが)によって、取り付け角度を変更できるので、勾配を計算に入れて踏み込みポイントをずらしたい場合はそこである程度調整することも可能です。
始めまして、こちらの方 http://ttbike.blog136.fc2.com/blog-entry-41.html が仰る様に
返信削除やはりOCPですと山用にインナーは3ではなく2にする、もしくはそのまま3の方が理には適ってる
ということですね
勘違いして4に設定してしまいましたが、4や5はダンシングを多用する人向けということでしょうか?
あと、やはり変速性能は純正の組み合わせより落ちるでしょうか?
はじめまして。コメントありがとうございます。
返信削除ご紹介いただいた方はロードではともに#3ということですが、確かに登坂の場合はピーク(クランクに最も力が入る水平付近の位置)が手前に来ます。一方で私の場合、(激坂では使わない)アウターにのみRotor Q-Ringsを使っているため、標準位置(#3)でも不都合は感じておりません。ちなみにOsymetricは角度調整不可ですが、こちらも慣れによるものなのか今のところ違和感はありません(が、実は気付いていないベストポジションがあるのかもしれませんが…)。最適な位置はバイクのジオメトリーやポジション、個人差によっても最適なものが違ってくると思いますし、Rotorのマニュアルにも「まず500km走ってみること」と書いてあるので、とりあえず慣れ・不慣れな部分を解消してから、それでも合わない場合に調整していくという形でよいかと思います。
ちなみにフロントの変速については、私の場合RotorとOsymetric間ということで参考にならないかもしれませんが、Dura-Ace(ワイヤー式)かつポジションをいじってもかなり厳しいです。具体的にはインナーからアウターにする場合、スプロケットのロー側にリアが入っていないとかなりの確率でチェーン落ちします。レースやタイムトライアルといったトラブルが致命的な場面では、最もロー側か、2枚目くらいまでが許容範囲です。3枚目までも大丈夫かもしれませんが、もし落ちたときのことを考えると厳しいです…。(ただ逆にインナー側にチェーン落ちするリスクを取ればトップ側への変速リスクは低減できるかもしれませんが)