ニューヨークのシェアサイクルシステム Citibikeと世界のバイクシェア状況

度々お伝えしているニューヨークの公共自転車シェアリングシステムのCitibikeが、今月27日から利用可能になるらしい。

もともと去年の夏から始まる予定だったのだが、延びに延びてやっと、ついにである。

思えば一昨年のデモンストレーションから待ち続けていた。


バイクシェアリング自体はむしろニューヨークは後発で、ヨーロッパや中国を中心に世界的な潮流となっているようである。

このブログでもご紹介してきた通り、ベルギー遠征ではルクセンブルクアントウェルペンブリュッセルのシェアサイクルを試してきた自分としては、もはやツーキニストならぬ、シェアサイクリストを名乗りたいくらいである。



こちらが各国、地域のシェアサイクル数をまとめたものだが、意外にも※中国のバイクシェアリング規模が大きいことがわかる。(※中国はエコや環境意識に乏しいという認識が自分にはある)


中国以外はやはりヨーロッパの各都市で、それに北米が続いているという感じである。

とはいえ台数ではニューヨークのCitibikeは、中国、パリに次ぐ規模を予定しており、かなり頑張っていることがわかる。

都市ステーション(箇所)自転車台数(台)ウェブサイト
中国武漢1,21870,000http://www.chinanews.com/df/2011/12-31/3575510.shtml
中国杭州2,41660,600http://www.hzzxc.com.cn/
中国上海33028,000
フランスパリ1,45020,600http://www.velib.paris.fr/
アメリカニューヨーク60010,000
スペインバルセロナ4016,000https://www.bicing.cat/
イギリスロンドン4006,000http://www.tfl.gov.uk/
中国仏山2816,000http://www.ccbicycle.com/
カナダモントリオール4055,050
オランダ全国2305,000http://www.ov-fiets.nl/
中国広州504,840
フランスリヨン3504,000http://www.velov.grandlyon.com/
ドイツミュンヘン303,000http://www.nextbike.de/
ベルギーブリュッセル1802,500
イタリアミラノ1201,800http://www.velib.paris.fr/
イスラエルテルアビブ1441,440http://www.tel-o-fun.co.il/en/HomePage.aspx
中国順徳701,300
アメリカミネアポリス1161,200
メキシコメキシコシティ901,200
アメリカワシントンD.C.1141,100
アメリカマイアミ1001,000
ベルギーアントウェルペン851,000
カナダトロント801,000
スウェーデンストックホルム671,000http://www.citybikes.se/sv/
韓国昌原223800
オーストラリアメルボルン50600http://www.melbournebikeshare.com.au/
台湾台北11500http://www.youbike.com.tw/upage/
台湾高雄49500http://www.c-bike.com.tw/
ルクセンブルクルクセンブルク54496
日本横浜15300http://docomo-cycle.jp/yokohama/
日本富山15150http://www.cyclocity.jp/
日本京都5120
日本札幌17100http://porocle.jp/
日本東京14100http://cogicogi.jp/


ちなみに日本でも一部シェアサイクル…(というより「返却場所が選べるレンタルサイクル」といった方が適切かもしれない)があり、例えば京都ではミナポートというシェアサイクルが運営されている。

ただ、ステーションと自転車の台数は、国外の他の都市と比べて圧倒的に少なく、やはり規模的な面からも行政主導か行政の強力なバックアップが必要であると思われる。

例えば日本のコギコギというシステムの説明だとこんな感じ。

「自転車を借りる際はポート各店のスタッフにメンバーズカードを提示してカギを受取り、返却時は返却したいポートに自転車を置いてスタッフにカギを返すシステム。利用料金は、登録したクレジットカードでの精算になる。営業時間は10~20時。

自転車台数もさることながら、10時からという時間帯ですでに出勤用に使える代物ではなく、貸出、返却処理を受付スタッフとやりとりしなければならないのも不便極まりない

が、やはり問題はいろいろあるようで、富山のシェアサイクルではこんな記事も出ている

いろんな種類があるものの、ズバリ日本の特徴は、「少ない台数で、高機能」であり、電動自転車のサービスはこんなにある。

  東京都:電動アシスト自転車を使用したサイクルシェアリングがスタート!

  北九州市:「シティバイク(CITY BIKE)」世界初!!電動自転車公共利用サービス!!

  仙台市:仙台コミュニティサイクルDATE BIKE


ただ、他の国を見る限り、ポイントは逆で、高機能じゃなくてもいいから台数とステーション数を確保して、いつでもどこでも走れるインフラの整備の方が重要であると思う。

少なくとも庶民の足にまで普及しているヨーロッパではギアは3段~7段で、電動アシスト機能はついていないが、行政主導で「もう一つの公共交通手段」としてシェアサイクルが根付いている。

高い電動自転車を50台導入するなら、ママチャリを500台導入した方がよっぽど「日常の足」として使えると思う。

もちろん道幅や法整備の違いもあるにせよ、限られた人しか使えない高機能自転車ではレンタル自転車との差別化は難しいであろう。


2 件のコメント :

  1. 通りすがりの自転車乗り2013年5月28日 3:36

    上海在住ですので、状況リポートします。
    台数だけ見ると凄い充実ぶりですね。確かに市内あちこちシェアサイクル自転車が整備されているのを見かけます。でも稼働状況(利用率)は???です。私は雨の日以外ほぼ毎日自転車通勤していますが、シェアサイクルを乗った人は滅多に見かけません。またシェアサイクル自転車置き場もすごく微妙で、例えば地下鉄駅を出てすぐ近くにあれば便利ですが、どうも歩道に余裕がある所、すなわち人があんまり来ないような所に設置してある場合が多いように思います。
    また借りるためのカードを取得する場所も限られていて便利とは程遠い状況ですし、中国語ができない外国人にはかなりハードル高いと思います。
    従ってインフラ整備といっても綿密なプランに基づかないお役所仕事であれば、やっぱり市民の足とはならないでしょう。そこらへん如何にもって感じですけどね。

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  2. 初心者ロードレーサー2013年5月30日 2:04

    上海のリポートありがとうございます。
    数字と実際の状況はかなり乖離があるようですね。さすが中国というかなんというか。
    その点ヨーロッパの都市は普通に歩いていてもシェアサイクルに乗っている人をよく見かけることができ、その姿を見ることでシェアサイクルの存在を知ったり興味を持ったりで、インフラと利用の実際がちゃんと相乗効果を出してるなあと思いました。
    そういえば違うニュースですがインフラ先行が似ているなあと思ったのはこのニュースでした。
    http://irorio.jp/sousuke/20130307/49205/

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