伝説のサドルを求めて・・・第1話:Back to... le Tour 1986

シリーズものですので次回以降のリンクはこちらからどうぞ。

伝説のサドルを求めて・・・第1話:Back to... le Tour 1986(本エントリ)
伝説のサドルを求めて・・・第2話:アピュイドセルの歴史を紐解いてみた
伝説のサドルを求めて・・・第3話:ダッシュサイクルのStage.9の補足
伝説のサドルを求めて・・・第4話:アピュイドセル探して
伝説のサドルを求めて・・・第5話:アピュイドセル、Appoggio Lombareのスペック
伝説のサドルを求めて・・・第6話:アピュイドセル、襲来
伝説のサドルを求めて・・・第7話:アーメル・アンドレ
伝説のサドルを求めて・・・番外編:温故知新?!究極のエアロヘルメット
伝説のサドルを求めて・・・最終話:アピュイドセルで実走



今回、伝説のサドルを求めることになった経緯についてはこちらをご参考ください。

ペダリング考察:グレイロックからの踏力倍加計画
ペダリング&ポジション考察:オフシーズンからの踏力倍加改革
ペダリング&ポジション考察:ハムストリングと腸腰筋のためのキラーパーツ





遡ること1986年のツール・ド・フランス





そのプロローグ・・・。





あれ・・・。





なんかお尻の後ろに突き出ているものが・・・。





そう、プロローグで優勝したSystème Uのフランス人プロロードレーサー、ティエリー・マリー(Thierry Marie)が使っていたサドルである。





このサドルを使ったティエリー・マリーの前には、


ローラン・フィニョンも・・・





ベルナール・イノーも・・・





グレッグ・レモンも敵わなかった・・・。





が、この印象的なサドル、アピュイドセル(Appui de Selle)は、UCIによってすぐにレギュレーション違反とされてしまった




と書くと、あたかもこのサドルのおかげで勝てたように聞こえてしまうが、そんなことはない

マリーはタイムトライアルに強い選手で、1986年のあとも1990年、1991年※とプロローグで優勝してマイヨ・ジョーヌを獲得している。ツールで合計6勝のステージ優勝を飾っており、「アピュイドセルを使ったから勝てた」ぽっと出の選手では決してない(※1991年はこれまた話しが別になるのだが、それは次回のエントリででも触れたいと思う)


(1991年のプロローグ)

さらに、優勝を飾った1986年のプロローグでも、ノーマルサドルの2位と僅か0.0秒差の僅差ということで、「アピュイドセルを使うかどうかで段違いの差が生じた」わけでもない




ただ、だからといってこのサドルが放つ異形と魅力は変わらず、そもそも自分のペダリングとミラクルマッチするかもしれない可能性がある以上、ここは試さずにはいられないのであった。


かくすればかくなるものと知りながら已むに已まれぬ大和魂・・・




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