ペダリング&ポジション考察:オフシーズンからの踏力倍加改革

前回からの続き物なので、このエントリから見始めた方はまずは前回のエントリをご覧ください。

ペダリング考察:グレイロックからの踏力倍加計画

4.ロックランドレイクライド


奥の坂道で自己新を出した翌週の9月29日、いまっちさんとロックランドレイク往復のライドをご一緒する。

走りながら話したところ、彼はむしろ後ろ乗りでペダリングをするということで、それに倣って後ろ乗りかつサドルを支点にして脚を押し下げる(押し出す)ようなペダリングを試してみる

多少大袈裟に臀部をサドルに押し付けるようにしてペダルを押し込む。

イメージ的にはサドルとペダルをコンタクトポイントとしたレッグプレスのような感じ

力の出し方上、高回転で回すには向かないが、良い感じでトルクをかけることができる。

よしっ、このペダリングを「プッシュバックペダリング」、略してPBP※と名付けよう、と思ったのであった。(※パリ・ブレスト・パリの略ではない)



5.悩めるペダリング


その翌月曜から自転車通勤の際もプッシュバックペダリングを意識して回し始める。

ウエストサイドのサイクリングロードを走っていると、やはりケイデンスが高いとき(80rpmを超えると)はプッシュバックペダリングの恩恵が少ない。

サドルへの押し付けもビブの引っ張りも少ない感じ。

重いギアで60~70rpm前後だとサドルへの押し付けやビブの引っ張りで抗力が働いているのがわかる。

やはり低回転トルク型なのだなぁと思いながら自転車通勤を続けていたのだった。



6.後ろ乗りとハンドルポジション


そんなサドルとペダルのポジションチェンジを試行錯誤していた中、10月5日、いまっちさんと奥の坂道練。



追い込みすぎず、緩めすぎずで一緒に4本上りながら、ポジションに関するあれこれを話す。

と、いまっちさんは登坂時の手のハンドルポジションはハンドルバーの上に乗せるということで自分もそこに置いてみるとペダリングがしやすい。

前乗りではほとんど置かなかった位置であるが、後ろ乗りの場合は体の重心が後方に移るためむしろハンドルバーの上の方が体幹を使うのに適した位置になるのであろう。

さらに親指も握りこまずにハンドルバーの上に被せるというモンキー握りにするという。

と、これがまた、一気にペダリングがしやすくなるというか、腰からペダルへの力の伝導がしやすくなるのを感じる

そういえばこちら、1986年のツール・ド・フランスのクライミングシーン。



グレッグレモンもモンキー握りで登坂している・・・。



フード部分を持ってアタックをかけても、



また維持ペダリング時にはモンキー握りに。



往年の名選手の映像を見て、このハンドルポジション、モンキー握りをベースに、いざというときのダンシングアタックで突き進んで間違いないという確信を持てたのであった。



というか指一本の位置が違うだけでこんなに違いが出るとは驚きであった

そういえば剣道や空手をやっていたときは「型」の練習もしたものだが、つま先の向きが違うだけでも力の入り方、力の逃げ方が随分変わったものである。

体の使い方という点では自転車競技にも同じようなものがあるのだと思う。

うーん、深い、深いぞペダリング。



ちなみにモンキー握りはプロレースのクライミング風景で普通に見ることができるが、なぜ1986年のツール・ド・フランスからわざわざ映像を持ってきたのか・・・。これはこの考察が辿り着いたところへの伏線でもあるのだが、勘の良い方はこの後の展開をおわかりかもしれない・・・。


ペダリング&ポジション考察:ハムストリングと腸腰筋のためのキラーパーツ





2 件のコメント :

  1. 自分もヒルクライムの時のハンドルポジションはハンドルバーの上に乗せる&モンキー握りにしてますね。
    実際楽ですし結果的にタイムも早くなるんですよね。

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  2. 初心者ロードレーサー2013年10月30日 1:20

    そうなんですよね。単に見た目だけなら下ハンもったりフードをガンガン振り回してる方が力入ってそうですが実際は逆なんですよね。そのリラックスさが長丁場のヒルクライムには特に重要なのかもしれません。

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