ダホンの9速を11速化する:ドロップハンドル化&シフター編

とりあえず一番の懸念点だったスプロケットの互換性についてはクリアして11速化できたので、次はコンポーネントを11速対応にする。

なお、元々付いていたコンポーネントはシマノのSORAの9速で、結論から先に言うとこれをシマノのアルテグラR8000系の11速にしたことになる。

SRAM eTapについて


話が少し逸れるが、実はSRAM eTapもかなり検討していて、実際に導入されているなどかずさんのブログを参考にさせていただいてかなり物欲をそそられていた。

なんかついこの間まで10速が主流だと思っていたんですが、今や普通に11速があたりまえ。それどころか、12速・13速まで登場。ブレーキだって、リムブレーキがディスクブレーキへと急速に置き換わりつつあります。

そんなタイミングだというのに、これからレガシーになることが確定な11速eTapを買うってどうなんでしょう?

という疑問に対する見解を、個人の主観「だけ」でまとめました。

いまさら11速のSRAM RED eTapなんて、買う意味あるの?

検討していたのは(今更ではあるが)最新のAXSの12速ではなく、オリジナルの11速のSRAM eTapである。

ロードバイク用のコンポーネントであるものの、個人的にはロードバイクより折り畳み自転車にこそeTapのような無線変速のメリットが大きいと思う。

なぜなら、折り畳み自転車の場合、その名前が示すとおり折り畳むたびにケーブルの緩みや伸びが発生するからである。その点、ロードバイクであれば一度ケーブルを貼ってしまえば(普通に乗っている限り)シフターの引き範囲を超えて勝手に緩んだり引っ張られたりということは起こらない。

もちろん初期伸びや、逆に長期間乗っていればじわじわと経年劣化で緩んでいくことはあるが、折り畳みのように頻繁に(自分の場合は1日2回)折りたたまれて緩んだり引っ張られたりするケーブル負荷の高さと比べれば天と地の差である。

実際アルテグラに交換したあとも何度も調整する必要があり、ひどいときは一度折りたたむとシフターのタイコ部分が緩んでSTIシフター内で引っかかってしまい、次に走行するときに変速が出来なくなり冷や汗をかいたときもある。

はっきり言ってこの部分の調整が一番苦労し、その日は大丈夫だったのに次の日にはケーブルのテンションが微妙にずれたり、朝は大丈夫だったのに帰宅時にはずれたりといったトライアンドエラーを数週間繰り返すことになってしまい、一度アルテグラを装着した後もやっぱり無線変速のeTapにしとくんだったと後悔する事が何度もあった。

ということで 以下は実際にアルテグラの装着について備忘録的にまとめておくが、金銭的な余裕があるのであれば今でもeTapにしてしまいたいと思っているのが本音だったりする。

ドロップハンドル化


まずはコンポーネントを装着するための土台の準備から。

土台といってもフレームはそのまま使えるはずなので問題はハンドルバー。

元々付いていたハンドルバーはMTB系のフラットなもの。



MTBに乗ったことがある方はご存知の通り、フラットハンドルの幅がかなり長く、MTBのポジションであれば快適なのだが、基本的にロード(舗装路)しか走らず、さらにマンハッタンの街中でタクシーの間をすり抜けていく必要がある場合では、長いハンドルバーだと邪魔になってしまう。

ちなみにブロンプトンのSハンドルは横幅53.5cmだったのだがそれでも長かったので左右をハンドソーで切り落として短くして乗っていた。



が、ダホンのハンドルバーは実測で58.4cm。あまりに長すぎるのでドロップハンドルが届くまで待ってられず、左右を3.6cmずつ短くして51.2cmで使っていた。

ちなみにオーダーしたドロップハンドルの幅は36cmとこれまた一気に短めにした。



自分はロードバイクではデフォルトで完成車についていた40cm幅のものを使っていたが、前述のとおり街乗りの利便性も追求したかったのと、この機会に違う幅を試して乗り心地を比較してみたかったのもあった。



ということで購入したのはシマノプロシリーズの36cmドロップハンドル。

ダホンのハンドル用のクランプ径は31.8mmで、ロードバイク用と互換性があったので特にカスタマイズする必要もなく装着完了。



そしてシフター&ブレーキレバーの交換。

完成車についていたのがフラットハンドルだったこともあり、シフターレバー、ブレーキレバーともにフラットハンドル用のものだった。



この点、コンポーネントはシマノのSORAだった一方で、ディスクブレーキはシマノ製ではなくSRAMのBB5だったのでブレーキシフターもSRAM Avidのモデルとなっている。



もちろんこれらのレバーはドロップハンドルには装着できないのでこれをアルテグラST-R8000のSTIレバーにした。



冒頭で触れたとおり、シフターケーブルの調整が一番の問題だったが、詳細はディレイラーの項目に譲るとして、ここではブレーキケーブルについてメモしておければと思う。

もともとST-R8000はキャリパーブレーキのロードバイク用となっているからか、ディスクブレーキはケーブル径としては装着に問題ないとはいえ、引き量のセッティングで何度も調整を余儀なくなされた。

これはそもそも自分がディスクブレーキに慣れてないという要素も大きいのだろうが、STIレバーを握ることによる引きの範囲と、ディスクブレーキの引きの範囲がマッチする位置を見つけるのに苦労し、簡単にブレーキをかけられるくらいまで張るとレバー全開状態でもディスクと微妙に擦れて音鳴りしてしまったり、逆に音鳴りしない程度にまで間隔を取ると完全にレバーを握らないとフルストップができずストッピングパワーに不安が出たりと調整が大変だった。


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