システムトレードの結果です。使われている基本的な戦略・戦術についてはこちらをご参照ください。
8月はシストレ以外の裁量トレードでは年初からホールドし続けていたVIXリバースカレンダースプレッドを解消することできました。以下の条件を満たすものはシステムトレード結果に含めています(どれも本質的には同じことを言ってますが)。
複数のモニターを使って人間が値動き等を監視しなくていい
ザラ場中、PCの前にいなくても取引(注文、約定、決済)ができる
同じく24時間、仕事中でも寝ていても取引(注文、約定、決済)ができる
取引作業=パラメータ準備をしてプログラムを流すだけ
取引作業時間はマーケットチェックも含めて1日平均30分以内(普段は基本10分以内に収めたい)
特に最後の点は「時給」という観点からも重視しています。例えば1日の収益が+60ドルだったとして、ザラ場中ずっと張り付いていれば6時間半で時給換算すると時給10ドル以下。Halal Guysでバイトしていた方がよっぽど稼げますが、シストレで朝出掛ける前に10分使ってシステムを走らせるだけなら60ドル/10分換算で、時給360ドルになります。
シストレ結果:2024年8月損益 +$9,245.94
総評
8月は7月に引き続き過去最高の月間収益を上げてくれました。これはひとえに月初の雇用統計サプライズからの日本市場暴落による混乱で大きくマーケットに歪みが出たためで、うまくボラティリティに乗っかることができました。収益も雇用統計サプライズが起こった8月2日や、日経がブラックマンデー越えの下げを記録した8月5日前後に集中しています。
一方で、月初の下落から大きな回復を見せて、FRBの利下げ観測も高まった中旬以降は逆に約定機会が少なくなってしまい、効率的な市場の中での収益機会は少ないことを痛感させられる結果となりました。
ポストモーテム
資産アセット別と銘柄別の集計です。S&P 500に加え、Russel 2000のオプションからも少しですが取ることができました。ただやはり390ルールもあって下旬にはシステム稼働を休止せざるを得なかったので、Russel 2000は控えてS&P 500に集中しようかと思います。
なんだかんだで8000ドル越えしてくれましたが、8月初~8月中旬までは裁量取引をしていたVIX先物のリバースカレンダースプレッドでそれどころではありませんでした。
金額的にも8万ドルマイナスになったのを12万ドルで打ち返したりと大きな上下動が起こったので、本来なら会心の出来だった結果も特に感慨深げに味わうこともできませんでした。
月初に収益が偏っているのも微妙で、市場センチメントに大きく収益が左右されてしまうのは安定性評価としてはマイナスポイントです。
来月以降の見通し
結局マーケットでエッジがどれだけ出るか、そしてそのエッジを取れるかどうかに依存しているので9月はどうなるのか不安ではあります。
9月相場というアノマリーもさることながら、今年は大統領選が控えているため機関投資家の一時的なリスクオフが集中するであろう上に、自社株買いの停止期間とも重なるので9~10月はかなり荒れると見ています。
が、荒れれば利益を掠め取れるというわけでもなく、実際9月3日はS&P 500が大きく下落しましたが約定できず、幸先の悪い出だしとなりました。
まだ第2営業日ですが、9月は20営業日しかなく、収益機会も少なくなるので引き続き注視していきたいと思います。
※同銘柄の同ストライクでも同日に5枚約定されれば5枚でカウントされています。また、1つの売買では、ポジションオープン時の買いとクローズ時の売りで1枚×2回ではなく、1つの取引として1回でカウントしています(例えばプット5枚を購入、翌日売却した場合は翌日日付で全体で5枚としてカウント)。一方、レッグ単位のためアイアンコンドルの場合は4つとしてカウントされています(e.g. 5枚のアイアンコンドルを取引した場合、5枚×4レッグ=20枚)。
0 件のコメント :
コメントを投稿