中でも圧巻は、当時の状況を克明に物語る石像でしょうか。なんと火山灰が流れ込み死ぬ直前で埋もれた人々が時を経て朽ち果て、火山灰は固まったままなのでそこに人型の空洞が出来、そこに石膏を流し込んで取り出したのがデスマスクならぬデス人間です。遥か2000年近く前の人々の死の瞬間がそこには映し出されているのです。大人も子供もいて、どのような体勢だったかもわかり、なんとも言えぬ気分になりました。
それ以外には当時の都市が発掘されています。とても広く、歩くだけでも6時間コースなどがあり、当時のポンペイが一つの大きな街だったことがよくわかります。さすが世界遺産だなと思うのは、当時の街が「再現」されているのではなく、「発掘」されているということでしょうか。まるでアルゴスの戦士の空中神殿を歩いているようなそんな気分になりました。
中には銅像もありました。
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