死のブルースクリーン

最近2年半前にアメリカに来てから買ったGatewayのデスクトップがクラッシュしまくっている。

使えば使うほどひどくなり、最初は動画編集ソフトを使っていたらクラッシュする程度だったのが(それでも嫌だが)、Firefoxを少しつかっただけでクラッシュするようになり、そしてInternet Explorerでもクラッシュするようになり、終にはWindowsを起動しただけでクラッシュするようになった。

特にメールやブログの書きかけ、Excelの作業途中などでいきなりクラッシュして再起動になるのは作業効率にも悪いし、精神的にもよくない。

クラッシュというのはお馴染みのブルースクリーン。英語ではBSOD(Blue Screen Of Death)、死のブルースクリーンと呼ばれる現象である。中国語では「藍屏死機」。まるでブルースリーの映画のタイトルのようである。

BlueScreenViewというブルースクリーンのログ解析ソフトを使って見てみたものの、Bug Check Codeがバラバラ。0x000000d1、0x1000008e、0x00000050、0x00000021、0x00000024、0x0000001a、0x00000019などブルースクリーン時のエラー内容も多岐に渡っていて、特定のドライバなどが原因というわけでもなさそう。ちなみに冒頭で書いたとおり、ブルースクリーンも段階的にひどくなっていったので、なにか新しいデバイスドライバなりソフトウェアをインストールした直後に起こるようになったというわけでもない。



そこで怪しむべきはメモリ。というわけで使ったのがメモリ診断ツール。
詳しい解説は以下のサイト参照。

Windows 7 のシステム修復オプションでメモリ診断をする

ちなみにその前に以前からある有名なメモリテストツールであるMemtest86+も使ったのだがそちらではエラー無しで終わってしまった。

で、メモリ診断をしたところハードウェア不良のエラー発生。
DDR2の1GBメモリを4本積んでいるため、どのメモリが悪いのか、(想像したくないが)複数逝ってしまっているかの確認をする。

パソコンを開いてメモリを一つずつ外しながらテストしていったところ四本あるメモリのうち、一つでエラーが発生することがわかった。

もしかしたらソケット(マザーボード基盤)が壊れている可能性もあるので、エラーが出たメモリが挿さっていたソケットに別のメモリを挿してみたら正常にメモリ診断終了。

というわけで犯人はこのメモリと判明。
見た目にはまったく問題はないのだがお亡くなりになっているようなので買い換えねば。(20ドルくらいで売ってる)



それまでの間は3本の3GBで動かしている。今のところまったくブルースクリーンは起こらなくなり、これまでのクラッシュが嘘のようだ。


ちなみにWindowsがクラッシュする原因の大部分はメモリの不良だそうで、メモリ診断ツールは、「ハードウェアメーカーのメモリの不良なのに、ソフトウェアメーカーのうちの会社に聞くなよ」ということでMicrosoftが顧客サポート負荷軽減のために提供したのではないかと思っている。

結局ユーザに見える部分はGUIとしてのWindows OSなので、それがクラッシュすればMicrosoftなり、販売メーカー(GatewayとかDellとかHPとかToshibaとか)なりにクレームが行く。メモリメーカーとしてはクレームの第一、第二窓口にならない分、顧客サポート体制を整えずによく、その肩代わりを販売やOSメーカーがしている構造なわけだ。

サポートすれば治る通常のエラーと違って、ハードウェア故障はその場では治らず、修理なり買い換えが必要になる。結局サポートセンターに電話をかけた顧客としては不満が残ったまま電話を切ることになる。一方で、サポートを受けた側としては顧客に文句は言えないので、メモリの問題でも対応しないといけない一方で、メモリメーカー側への怒りを腹に溜め込んでいるのだろう。と、想像してみる。


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