ブレーキなし自転車、危険も加速 若者に流行
ノーブレーキ自転車といっても、ノーブレーキピストから、トラックレーサー(競輪用自転車)、BMXのものまで様々だが、バンク内でブレーキがないことでむしろ安全性を高めているトラックレーサーはもちろん、フリースタイルような競技で使われることが多く、速度も出にくいBMXに比べ、ノーブレーキピストは公道での高速走行率が高く危険である。
ニュース内でも90歳の女性に怪我を負わせたなどの内容が紹介されているが、交通事故=他人も巻き込むので単なる自己責任では済まされないのが問題である。
ちなみに記事内ではノーブレーキ自転車を「ブレーキのない競輪用自転車」と呼称しているが、そもそも競輪用自転車とノーブレーキピストの区別を記事自体ができていないのも問題である。(というか一緒にされたら競輪関係者はたまらないであろう)
自分はロードバイク派だが、ピストはペダリングスキル向上にも役立つ上、短距離スポーツに位置している競輪の名誉のためにも、その違いを指摘しておきたい。
そもそも「ブレーキのない競輪用自転車」ではなくて、競輪用自転車はブレーキがないのが本来の形であり、競輪選手が公道練習等の際にブレーキを付ける「ブレーキのある競輪用自転車」の方が例外なのである。一方、もともと公道で走られる目的で販売店などでもブレーキを付けた状態で売られるピストを、意図的にブレーキを外して違法自転車に改造しているノーブレーキピストとは機械的構造は似ていても似て非なるものであることを明記しておきたい。
そういえば以前、ナイキが、「ブレーキなし。問題なし。」という広告を出して数日で撤去されたことがあったが、もちろん広告を作った担当者は「問題ある」ことくらい知っていたわけで、道交法違反を煽るのもさることながら、いわば上記のノーブレーキピストにぶつけられて骨折した女性などの間接的加害者である。そのような交通事故の被害者を増加させる一端を担ったと思うとやりきれない。
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