自由への扉

自転車の話題ではないが、エジプト情勢について。

ある国の国内情勢に動きがでるときにカギを握るのが軍部である。

実際、歴史上の独裁政権を見ると、漏れなく軍部を掌握しているのがよくわかる。

ナチスなどは自分の党のSA(突撃隊)を粛正した上で軍の吸収をしている。

その中で感心したのはエジプト軍の声明だった。

 
  エジプト軍幹部は31日夜、国営テレビで「国民に銃は向けない」と述べ、デモ隊への武力行使はしないと表明した。


  軍当局は声明で、「街頭にいる軍部隊は、市民の安全を守るために警備している」と強調。その上で、軍当局はデモ参加者の要求が正当であることを理解しているとし、「平和的手段による表現の自由が保障されていることを支持する」との見解を示した。


「軍は国民を守るためのもので国民に銃を向けない。」というのは素晴らしい声明である。

人民を守るための軍が人民を殺してしまったどこかの国にも見習って欲しいものだ。




2 件のコメント :

  1. 全く、同感ですね。
    平和的に行動する民衆に対する権力側の武力行使は、いかなる理由があっても正当化できるものではありません。
    政権の求心力低下に助けられた面もあるとは思いますが、エジプト軍には聡明な指導者がいるのでしょう。
    むしろ、暴徒化したり略奪行為に走る一部の市民の存在が気になります。

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  2. 初心者ロードレーサー2011年2月5日 3:04

    日本でも阪神大震災のときに暴徒化した人たちがいたくらいですから、発展途上国ではいわずもがななのかもしれませんが、法律が効かなくなったときのそこのあたりがモラルの部分になるんでしょうね。
    と考えると、文字通りの無法地帯が約90年間続いた九龍城で治安が保たれていたのはすごいことだと思います。

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