修行の成果の確認と過去の自分からの成長

まずは今シーズン緒戦の感触であるが、結論から言うと、「まだオフシーズンのトレーニングの成果が確かめれていない」状況である。

やはりシーズン初で一番気になるのはオフシーズンのトレーニング効果。

自分はどの程度パワーアップしているのかということである。

もちろん昨年に比べればパワーアップしていることは確実であるが、ヒルクライムイベントやエンデューロ※とは違い、レースで戦う相手は「去年の自分」ではなく、あくまで「同じくオフシーズンを終えてきたライバル選手たち」である。ロードレースであれば、時速何キロで走ったかとか、何分で走れたかとかは意味がなく、自分が速くなっていても、それ以上に他の選手も速くなっていては勝つことはできない

※エンデューロでも耐久レースとしての性格を持つものはむしろレースに近い。ここでは、順位を争うよりも完走を目的にする本来のエンデューロを指している。「速さや勝負を競う競技ではなく、参加して楽しむことを目標としたイベント、それがエンデューロだ。」(サイクルスポーツより)




自分としては、レースシーズンよりもきついトレーニングを行ってきたのが今回のオフシーズンであり、昨年もオフシーズンの冬に一気に実力アップしたこともあり、今回のオフシーズントレーニング(というより修行期間)によってどれだけ実力アップしているのかが気になるところである。

この点、今回のレースで修行の成果を実感できたのは「2回クラッシュでブレーキを強いられても、落車しても先頭集団に追いつけたこと」「それが上位カテゴリのCat3との混成フィールドであったこと」である。

チームメイトのマッケイは、レース後に「今回のレースで始めて集団から離されてしまった。最初のクラッシュでブレーキしてしまったのが直接の原因だが、それでも追いつけなかったのは実力不足であった」と語っており、ジェフは「It was fairly fast(めっちゃ速かったってばよ!)」と言っていたので、速度強度的にもきつかったレースだったのだと思う。その中で落車を経ても追いついたことは、この冬の修行の成果故だと思われる。

ちなみにマッケイは早朝チーム練で一緒にトレーニングした仲であり、昨シーズンはスクラッチ形式のタイムアタック練習で勝てたことがなかった。通常のレースでも、だいたい自分よりも上位に食い込んでいたのが彼である。


■タイム比較

レースペースの速さは1周のタイムからもわかる。

冒頭でも触れたように、相対的なもので結果が決まるロードレースではタイムは関係ないが、絶対的な指標として定量分析ができる面でタイムも過去の自分と比べる際には参考になる

以下は、去年の4月10日に走ったレースのセントラルパークのタイムログ。1周目で集団から引き離されてしまったときである。



次に今回のタイムログ。



思えば2年前の冬、一週間に1,2回しかロードバイクに乗らないような週末ライダーだったときに、サイクリングイベント以外にも参加したいと思ってレース結果を調べたことがあった

そのときチェックしたCat4のレースログの、平均時速40キロ、一周14分34秒という内容に驚きを隠せず、自分にはまだ無理だと思ってブルベに挑戦を始めた経緯がある。

あれから2年、先週末の平均タイムは落車をした上でも14分11秒。

雲の上だった世界は、最早雲の上ではなくなっている。

そういった克己精神、過去の自分に対する成長を実感できるのもロードバイクの醍醐味だと思う。

なにはともあれ、これからはレースの日々が続く。どれだけ貪欲にレースに参加していくかは今回のクラッシュを教訓として検討の余地ありであるが…。


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