自転車の種類から考えると、ロードバイクは高価すぎるし用途が違うので不可。
多いのは通勤用として売られているようなHybrid Bike、いわゆるクロスバイクである。
ちなみにアメリカには「ママチャリ」というカテゴリーはない。そもそもお母さんたちは車で買い物に行くので、自転車で買い物に行くという発想がないのだ。ニューヨークの一部ではまだ徒歩や自転車で買い物してる人もちらほら見かけるが、郊外や他の州に行くと一番近いスーパーでも自動車で行くような距離にあるので、毎日自転車でその日の分の買い物をするのではなく、週末とかにWalmartなどの大型店で一週間分の食材を大量購入して、これまた大きい冷蔵庫で保存するという感じである。
というわけで、ニューヨークで通勤用としてよく見かけるのがクロスバイク系統の自転車である。ただ、クロスバイクといっても日本のママチャリに比べて安くはない。そのためにこれまでも盗難対策を検討してきたのだが、盗難対策としては以下のようなポイントがある。
■場所の問題
一番大きいのは場所の問題である。オフィスに持ち込めなければ、屋外に駐輪するという形になる。また駐輪場所も問題で、人通りが多すぎても逆に泥棒に注意が払われないだろうし、人通りが少なすぎても泥棒がやりやすくなる。良いと思った場所は、ちょうどオフィスビルの駐車場入口横にある駐輪場で、警備員が普段駐車場入口に立ってるので、その隣にある駐輪場は泥棒抑制効果が高いと思った。 逆に自分が以前置いたところは、Park Avenueというオフィス街の目抜き通りではあったのだが、夜になると一気に人通りが減ってしまうので盗まれてしまったのだと思う。 駐輪場の場所はいろいろあれど、どちらにしろ自分の目の届かないところに長時間置いておくとなると、ロックはかかせない。
■ロック
こちらではママチャリのように、自転車自体に後輪なりをロックする仕組みをほとんどみかけない。ほとんどというか、少なくとも自分は一回も見たことがない。 基本的に地球ロックで、自転車駐輪用に設置されているラックにチェーンなりU字ロックなりで括り付ける。
■盗まれない工夫
その他、目立つカバーをかけたり、わざと自転車を汚くしたり、その一環なのかテープでフレームをミイラのようにぐるぐる巻きにしたり、ボロい袋をサドルにかぶせたりしている自転車も見かける。 汚くして泥棒の盗難意欲を鈍らせ、目立たせることで、目立つのを嫌がる泥棒を近づけない。まあ盗難防止に観点をおくとこれらも効果的な方法かもしれない。
■反駁
ここで自転車好きとして気付いたのは、「わざわざ盗難防止のために自転車を汚くできるか」である。
「盗まれないようにする」という点で、場所、ロックなどの問題を全て解決してしまうのは、オフィス持込である。 そもそもオフィスに持ち込めないから、屋外駐輪で盗まれない方法をいろいろ考えてきたのだが、ここで発想を逆転させてみたい。
つまり、屋外駐輪で100%盗まれないために、オフィスに持ち込んでしまうのだ。個人的な体験だが、不安になりながら仕事をするのは精神衛生上もよくない。自分のデスクのすぐ下にあれば、そんな不安など出てこない。
ただ、元々オフィス持込を断念した経緯があるように、普通の自転車では警備員に止められるか上司から注意を受けるかという結末になってしまう。以前の折り畳みですら、持ち込むには厳しかった。 そこで数ある自転車の中から折り畳みサイズの比較を中心に、オフィスに持ち込める折り畳み自転車を検討してみたいと思う。
まずそのためには、そもそも折り畳み自転車の定義を考えてみる必要がある。というわけで明日へ続く。
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