週末のレースに向けて怪我の回復具合を確認するのが目的。
ちなみに週末は、土曜日にセントラルパークのレースと、ニュージャージーのReadingtonでタイムトライアル、日曜日にはフロイドベネットフィールドでレースがある。
現在の自宅は戦前どころから関東大震災よりも前に建てられたマンション※なのでエレベーターなどなく、自転車を担いで階段を下りるので既に少し痛みが…。(※地震がなく、戦火にも晒されなかったニューヨークでは古い建物も多く、中には第一次世界大戦以前のビルでさえ今も普通に不動産市場で高値で取引されていたりする)
道路に出て走り出す。先々週に「ダメだこりゃ」と、予想以上の怪我の酷さにがっくしきて、ここ2週間封印してきたのでかなり久しぶりの実走である。
違和感はあるものの、普通に走っている分には痛みはほとんどない。ブラケットポジションも握ることができる。が、やはり段差等の振動がくるたびに痛みが出る。
それでも「まだ少し痛みがある程度」であり、レースならいざ知らず、タイムトライアルであればなんとかなるかと思っていた。
が、ブレーキを強く握れない。さらにシフト操作も、ワイヤーを緩める(つまりはトップ側にギアを重くする)方は問題ないが、ワイヤーを張る(ロー側にギアを軽くする)のが厳しい…。
最初は「ワイヤーが随分硬いなぁ」と思っていたが、ワイヤーが硬くなっているのではなく、指の力がなくなっているのが原因であると気付く。指の力だけでは押せないので、手首を曲げて(つまりは肘も外側に出す感じになる)押し込むようにしないとできない。
まだまだ完治には遠いなぁと思いながらも、「TTなら加減速も頻繁にいらないからこの程度のシフティングでも大丈夫かも」とか、「TTなら折り返しくらいしかコーナーがないから、後輪ブレーキが使えなくてもなんとかなるかも」などと誘惑が頭に沸いてくる。
というか、もともとBontrager Aeolus 9.0や、11Tまである平地用のスプロケットを装着して準備していたので、出ないことによる後悔の方が大きそうな気がする。
さらにTTのプロモーターに、Eddyクラス※でAeolus 9.0(90mmディープリムホイール)が使えるかを確認して、OKをもらったのでモチベーションは高かった。というのも、昨シーズンは2回しかTTを走る機会がなく、Bontrager Aeolus 9.0を実戦で使ったのも1回きりだったので、久々にこのホイールで走れるという期待があったからである。
※Eddy Merckxスタイル。タイムトライアル装備が禁止され、ロードレースの規制範囲内での装備のみでタイムトライアルを行う。
一方で、「この痛みなら耐えられるかもしれない」という発想自体が間違いで、「そもそも痛みなど気にならない」くらいの状態にまで回復してから出るべきだとも思う。
少なくとも既に登録しているレースが4月29日にはある。先々週に登録していた春のステージレースだが、怪我が全然治っておらず、主催者に連絡。いつまで怪我が長引くかわからなかったので、一番最後のレースに登録料そのままで登録だけ移してもらったもので、ステージレースの最終戦である。
4月28日のヒルクライムタイムトライアルにもまだ登録はしていないが出る予定である。そして5月20日にはグランフォンドニューヨークもある。通常のレースであれば毎週あるし、出ようと思えば平日夜のナイトシリーズもあるので、敢えて完治していない状態で出て怪我を長引かせるリスクを負うのは避けるべきである。ここは「やらない後悔より、やる後悔」という言葉の誘惑に耐えて、怪我の回復を優先しようと思う。
それにしても、既に一ヶ月以上…。
昨年の病院に運ばれた事故が比較的軽傷で済んでよかったと思う。
もし昨年の事故が今のように一ヶ月以上回復にかかるものであったら、ベルギーへの遠征も取り消さざるをえなかったかもしれない。
振動が響くならまだまだやめといた方がよさそうですね。
返信削除ブレーキを強く握れないのは危ないですね(´・ω・`)
返信削除スゴイ焦燥感だとは思いますが、後少し養生してください。
はい。まだ安静にしておきます。私の分まで頑張ってきてください。
返信削除ソロならいざ知らず、集団の中でとっさに動くこともあることを考えるとレースは危険です。自分はともかく、他人まで巻き込むことになるのだけは避けるべきですし。かなり凹んでますが黙々とローラー続けてエンジンだけは衰えさせないようにしたいと思います。(`・ω・´)
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