Hell of the North: Paris-Roubaix

今週末のレースは見送ることになって時間ができたので、今更ながら「北の地獄」パリ~ルーべを通して見た。

とはいえ、結果はわかっているのでリラックスしながら見る。

それにしても石畳だけでなくこういった未舗装路もきついものがある



そしてこういった緩やかな丘陵の曲がりくねった道はベルギーを想い出す。まあパリ~ルーベのコースは途中からベルギー国境と平行して北上していくようなものだから似ているのも当然である。



さらにパリ~ルーベといえばクラッシュやメカトラブルといったトラブルが多い



石畳にタイヤを取られて転倒も。



結果はご存知の通り、まあ順当というか下馬評通りトム・ボーネンが優勝。最大のライバルがいなくなった今、余裕のパフォーマンスである。



それにしても56kmもの単独の逃げはすごい。まさに今期ノリに乗っているトム・ボーネンである。しかもパリ~ルーベは4勝目



惜しむらくは一週間前のRonde van Vlaanderen(ロンデ・ファン・フラーンデレン)で鎖骨骨折してしまったファビアン・カンチェラーラであろう。



どんなに頑張っても怪我で台無しになることもあるのは我が身を以て体験中なので人のことは言えないが、残念無念である。

その影響は選手だけに止まらず、先日ご紹介したTrekの新モデル、ドマーネ(Domane)にもモロに影響している。

「250kmを越える石畳のコースに勝つためのバイク」としてカンチェラーラと共同開発されたTrekの新型バイク。



ところがロンデ・ファン・フラーンデレンでは鎖骨骨折でリタイア、パリ~ルーベでは出走すらできずという結果になり、一方でSpecializedのRoubaixを駆るトム・ボーネンが二連勝を飾る

もちろんレースをしている者にとっては、選手のコンディションやチーム戦略、運などの要素がレースを決めることが多く、ぶっちゃけそれらの前では機材の果たす役割は少ないので、ロードバイクの違いなどどうでもいいことなどわかっている。

そもそもDomaneもRoubaixも、TrekとSpecializedという二大アメリカブランドが石畳用に開発したトップモデルである。ママチャリとロードバイクならいざ知らず、両者の間に上記の要素を飛び越えてまで勝敗を決するほどの差があるはずがない。(メーカーの販売戦略上では公言できないのであろうが…)

が、依然として優勝選手が乗っているバイクによる宣伝効果は高いので、ビジネス的に見ればTrekはSpecializedに完敗であろうし、厳しい哉、それらのスポンサーを背負って走るのがプロの仕事である。

なにはともあれ、カンチェラーラにはロンドン五輪での活躍を期待したいところである。


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