2大ヒルクライムレースの反省考察とオフシーズンへの入口

ホワイトフェイスとマウントワシントン。

今シーズンにおける三大ヒルクライムとしてターゲットにしていたレースの2つが終わり、目先の課題はペース配分と脚の痙攣防止



両者は密接に関わりあっていて、無理なペース配分が後半の失速に繋がっているのかもしれない。

特に脚の痙攣はひとたび発症してしまうと厄介。

完全に脚が回せなくなってしまうとバイクを降りるしかないので、痙攣の症状悪化防止を最優先にして走ることになり、ペースは一気に落ちる。

ということで、今シーズン最後のレースに向けた対策を練る。

痙攣とはいわゆる筋肉の異常収縮で、医学的には筋肉の不随意かつ発作的収縮を指す。


その原因は大きく分けて3つ。

筋疲労と水分不足と電解質のアンバランス。

水分不足はこれまで以上に水分補給するとして、電解質も摂っていたのだがマグネシウム分が少なかったので今度からちゃんと補給するようにしよう。

ちなみに痙攣を防ぐために、特に脚の痙攣に効くといわれる芍薬甘草湯を摂っている人もいるらしい。

日本では出来合いのものが売っているようだが、チャイナタウンでは薬房で漢方の生薬の状態から調合してもらう。

一応白芍片と、



甘草片は個別に売られていたのでいざとなれば自分で調合も可能。



とはいっても風邪薬がドーピングにひっかかるように、漢方薬に頼るのは成分をきちんと確認してからとなるし、とりあえず通常のビタミン、ミネラルサプリメントで駄目だった場合の手段となりそうである。


そして最後の筋疲労

水分不足と電解質については、ある意味対処療法的な対策である。

一方で、筋疲労とはすなわち筋力不足のことに他ならず、具体的には主導筋と拮抗筋のアンバランスによるものである。

確かに攣る場合はほとんどがハムストリング側で、大腿四頭筋側が攣ったことは思い出す限りではベルギーのレースでの一度しかない。

さらに脚が攣るのは常にレースの終盤。

通常のサイクリングではもちろん、レースでも序盤やドラフティング中に起こったことはない。

つまり、筋肉の使いすぎで疲労したときに起こるのであり、換言すれば簡単に疲労しないだけの筋肉を、特にハムストリング側につけることが王道的かつ恒久的な解決策になる。


筋肉不足は痙攣云々だけでなく、今後のトレーニング方針としても大きな意味を持つ。

というのも、冒頭で「目先の課題」と書いたように、もっと深刻な課題は絶対的な筋力不足

今シーズンのレースをほぼ終えて、それなりに成績を残すことはできたがトップ選手たちとはまだ越えられない壁がある。

確かにもう少し軽量化したり、Di2にしてシフティング改善してみたり、体脂肪率をさらに下げたりすれば数十秒~数分の差は埋められるかもしれない。

が、それ以上の差を埋めるにはもはや小手先の改善では限界がある

例えば今回のマウントワシントンで優勝したコンチネンタルチーム所属のプロ選手。



何百万円の金をフレームやコンポにつぎ込もうが、GOKISOのホイールを買い揃えようが決してその差を無くすことはできず、唯一近づくための方法は、もっと重いギアを速く回すこと。つまりは地道だが一歩一歩筋力をつけていくしかない

思えば自分は自分の筋肉不足を棚に上げてパーツやテクニックばかりに走っていた。

まるで軽自動車のエンジンなのにシートやハンドルの材質や形だけF1カーと同じにして喜んでいたようである。

SGX-CA500をSaco Riverの川底に落としてきたのはある意味いいきっけかだったのかもしれない。

そういえば土井雪広選手のインタビューを見ても、他のプロの記述を見ても同じようなことが書かれている。



テクニックよりもまずは土台を作ろう。

そんなことを考えながらマウントワシントンのレース後、ホテルのトレーニングルームに立ち寄る。



レッグプレスを少々試してみる。



急がば回れ。

これからのオフシーズン、注力すべき部分が見えてきた気がした・・・。

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